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箱根登山鉄道ケ形客車

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箱根登山鉄道ケ形客車
基本情報
製造所 ギーセライ・ベルン
製造年 1921年10月
製造数 2両(1、2)
主要諸元
編成 1両
軌間 1,000mm
車両定員 16人(並等:着席定員)
6人(並等:立席定員)
8人(特等:着席定員)
荷重 1.5t
車両重量 9.0t
全長 8,050mm
全高 3,640mm
備考 数値は[1]に基づく。
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箱根登山鉄道ケ形客車(はこねとざんてつどうケがたきゃくしゃ)は、箱根登山鉄道が同社鋼索線(箱根登山ケーブルカー)用が1921年(大正10年)に開業した際に導入したケーブルカー車両。鋼索線における初代車両にあたる[2]

概要・運用

1921年12月1日に開通した鋼索線用に、線路や巻き上げ機などの施設や機材と共にスイスから輸入した木造車両[3]。車体は扉がないオープンデッキとなっており、運転台部分にも窓は設置されていなかった。車体は中央部に吹き抜けの荷物室が備わっており、それを境に山上側に並等座席が、山下側に特等座席が設置されていた[1][3]。塗装は鉄道線チキ1形と同じものであった[4]

関東大震災に伴う運行休止期間を含め20年以上に渡って使用されたが、鋼索線が第二次世界大戦中の不要不急線に指定された結果1944年(昭和19年)2月10日に休止され、本形式も運行を停止した[5]。終戦後、路線は1950年(昭和25年)に再開したが、それ以降は2代目にあたるケ1形が用いられている[3]

脚注

出典

  1. ^ a b 吉川文夫 2016, p. 113.
  2. ^ 生方良雄 2013, p. 153.
  3. ^ a b c 生方良雄 2013, p. 127.
  4. ^ 生方良雄 2013, p. 140.
  5. ^ 生方良雄 2013, p. 125.

参考文献

  • 生方良雄『箱根登山鉄道125年のあゆみ』JTBパブリッシング、2013年9月。ISBN 978-4533093746