肥後ずいき
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肥後ずいき(ひごずいき、肥後随喜、肥後芋茎)は、熊本県に産するハスイモの茎を干したものである[1]。食用(芋茎)としても用いられる[2]が、ここでは性具としての利用について記述する。肥後細川藩が徳川将軍家への献上品に定め、参勤交代の土産物として持参したとされる[3]。大奥などで使用され、現在では熊本土産として購入することができる。
概要
名称
「ずいき」の名称は、夢窓疎石の「いもの葉に置く白露のたまらぬはこれや随喜の涙なるらん」という歌に由来するとされる。これは「白露」を精液の暗喩として、肥後ずいきの効能を詠んだ猥歌であるとの解釈が可能である[4]。
製法・原理・効能
ハスイモの葉柄の皮をむいて乾燥させたものである[5]。これは食用にもなるが、芋そのものは固くて食用にはならない。これに含まれる成分サポニンが男女の生殖器、とりわけ女性の膣に刺激をもたらし性的快感を与える。また、この有効成分により陰茎に流入する血流が増加し、陰茎も一時的に増大する。腐敗させなければ、製品から有効成分がなくなってしまうまで何回か使用できる。
製品種類
紐状にしたままのものや、編み上げて張形として使えるようにしたもの、陰茎に装着するリングやネット状に編み上げられたもの、膣内に挿入する玉状のもの、指に装着して使用するもの等がある。
使用方法
水または湯に浸して柔らかくしてから使用する。紐状の肥後ずいきは陰茎に巻きつけ、キャップ状に編み上げられたものは陰茎にかぶせて性交する。また、編み上げられて作られていた肥後ずいきが解けても、陰茎に巻き付けて使用することができる。ただし、コンドームを使用すると男性側には有効成分が作用せず、快感が増えることはない。
脚注
- ^ “ひご‐ずいき”. デジタル大辞泉. goo辞書. 2013年2月17日閲覧。
- ^ “【再掲載】もう生産は1カ所だけ!?熊本の伝統工芸品「肥後ずいき」を食べてみた”. 肥後ジャーナル – 熊本の今をお届けするメディアサイト (2020年5月10日). 2021年9月10日閲覧。
- ^ “熊本伝統の品 肥後ずいき”. 肥後ずいき専門店【熊本の民芸品こけし】. 2013年2月17日閲覧。
- ^ “肥後ずいきとは?使い方、「サポニン」の効果、感想と体験談まとめ!”. Carat Woman. 2021年9月10日閲覧。
- ^ “江戸の性風俗伝える大人の玩具 「廃れさせちゃいかん」:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2018年12月18日). 2021年9月10日閲覧。
参考文献
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