20メートルシャトルラン
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この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2022年8月) |
20mシャトルランは、有酸素運動能力に対する体力測定の方法。往復持久走とも言う。1982年に European Journal of Applied Physiology に Leger と Lambert によって、その方法と結果を報告されたことにより周知された。最大酸素摂取量の推定にも使われ、文部科学省は「20mシャトルラン(往復持久走)最大酸素摂取量推定表」を公開している[1]。
文部科学省
2001年(平成13年)4月からスタートした文部科学省の新体力テストでは、それまで行われていた急歩(男子1,500m/女子1,000m の持久走)との選択種目として、新しく20mシャトルランが採用された。レベル1から21まであり、反復の上限回数は247回[1]。
1999年(平成11年)度に改定された文部科学省の新スポーツテストの項目に採用されている。
測定方法
- 20m間隔で平行に引かれた2本の線の一方に立ち、テストの開始を告げる5秒間のカウントダウンの後の電子音によりスタートする。
- 一定の間隔で1音ずつ電子音が鳴る。電子音が次に鳴り始めるまでに20m先の線に達し、足が線を越えるか、触れたら、その場で向きを変える。この動作を繰り返す。(電子音が発音された後、基本的には「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド(往路)」「ド、シ、ラ、ソ、ファ、ミ、レ、ド(復路)」の音がなり、次の電子音が鳴るまでの間隔を8音で表している。)
- 電子音の前に線に達してしまった場合は、向きを変え、次の電子音を待ち、電子音が鳴った後に走り始める。
- CD(テープ)によって設定された電子音の間隔は、初めはゆっくりであるが、約1分ごとに電子音の間隔は短くなる。すなわち、速度は約1分ごとに増加していくので、できる限り電子音の間隔についていくようにする。
- CD(テープ)によって設定された速度を維持できなくなり走るのをやめたとき、または、2回続けてどちらかの足で線を超えるか、触れることができなくなったときに、テストを終了する。なお、電子音からの遅れが1回の場合、次の電子音に間に合い、遅れを解消できれば、テストを継続することができる。
記録
- テスト終了時(電子音についていけなくなった直前)の折り返しの総回数を記録とする。ただし、2回続けてどちらかの足で線に触れることができなかったときは、最後に触れることができた折り返しの総回数を記録とする。
レベル
(Lv.) |
折り返し回数(回) | 速度
(km/h) |
折り返し時間
(秒) |
実施時間 | 距離(m) | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
レベル内 | 累積 | レベル内(秒) | 累積時間(分:秒) | レベル内 | 累計 | |||
1 | 7 | 7 | 8.0 | 9.00 | 63.00 | 1:03 | 140 | 140 |
2 | 8 | 15 | 9.0 | 8.00 | 64.00 | 2:07 | 160 | 300 |
3 | 8 | 23 | 9.5 | 7.58 | 60.63 | 3:08 | 160 | 460 |
4 | 9 | 32 | 10.0 | 7.20 | 64.80 | 4:12 | 180 | 640 |
5 | 9 | 41 | 10.5 | 6.86 | 61.71 | 5:14 | 180 | 820 |
6 | 10 | 51 | 11.0 | 6.55 | 65.50 | 6:20 | 200 | 1,020 |
7 | 10 | 61 | 11.5 | 6.26 | 62.61 | 7:22 | 200 | 1,220 |
8 | 11 | 72 | 12.0 | 6.00 | 66.00 | 8:28 | 220 | 1,440 |
9 | 11 | 83 | 12.5 | 5.76 | 63.36 | 9:31 | 220 | 1,660 |
10 | 11 | 94 | 13.0 | 5.54 | 60.92 | 10:32 | 220 | 1,880 |
11 | 12 | 106 | 13.5 | 5.33 | 64.00 | 11:36 | 240 | 2,120 |
12 | 12 | 118 | 14.0 | 5.14 | 61.71 | 12:38 | 240 | 2,360 |
13 | 13 | 131 | 14.5 | 4.97 | 64.55 | 13:43 | 260 | 2,620 |
14 | 13 | 144 | 15.0 | 4.80 | 62.40 | 14:45 | 260 | 2,880 |
15 | 13 | 157 | 15.5 | 4.65 | 60.39 | 15:46 | 260 | 3,140 |
16 | 14 | 171 | 16.0 | 4.50 | 63.00 | 16:49 | 280 | 3,420 |
17 | 14 | 185 | 16.5 | 4.36 | 61.09 | 17:50 | 280 | 3,700 |
18 | 15 | 200 | 17.0 | 4.24 | 63.53 | 18:54 | 300 | 4,000 |
19 | 15 | 215 | 17.5 | 4.11 | 61.71 | 19:56 | 300 | 4,300 |
20 | 16 | 231 | 18.0 | 4.00 | 64.00 | 21:00 | 320 | 4,620 |
21 | 16 | 247 | 18.5 | 3.89 | 62.27 | 22:03 | 320 | 4,940 |
脚注
- ^ a b 新体力テスト実施要項 p.8 文部科学省