コンテンツにスキップ

オニアジサシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2022年7月24日 (日) 02:57; 122.218.100.58 (会話) による版 (生態)(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
オニアジサシ
オニアジサシ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: カモメ科 Laridae
: オニアジサシ属 Hydroprogne
: オニアジサシ H. caspia
学名
Hydroprogne caspia
Pallas, 1770
和名
オニアジサシ
英名
Caspian Tern
Hydroprogne caspia

オニアジサシ(鬼鯵刺、学名:Hydroprogne caspia)は、チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種である。

分布

[編集]

ヨーロッパ、中央アジア、中近東、アフリカ、北アメリカ、オーストラリアなど、南アメリカを除く熱帯から温帯で繁殖する。

日本では、まれな旅鳥または冬鳥として、本州四国九州南西諸島で記録がある。単独での飛来が多い。

形態

[編集]

全長約53cm。翼開長は約140cm。セグロカモメとほぼ同じ大きさで、日本で観察されたアジサシ類では最大の種である。

夏羽は頭上が黒く、体の上面は淡い灰色、体の下面は白色である。尾は灰色で尾羽の切れ込みは浅い。冬羽では、頭上に白色の羽が混じるため、白黒のまだら模様になる。嘴の色は赤色で、太く長い。

生態

[編集]

干潟、河口、湖沼に生息する。繁殖期はコロニーを形成する。

食性は動物食。主に魚類を食べるが、時として他の鳥類の巣を襲い、卵や雛を捕食することもある。

繁殖形態は卵生。湖沼の岸や川原などの砂地や、岩石地などに、直接2-3卵産む。

「カー、カー」または「クッ、クッ」と鳴く。

ギャラリー

[編集]

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]