プロパゲルマニウム
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プロパゲルマニウム | |
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3-[(2-Carboxyethyl-oxogermyl)oxy-oxogermyl]propanoic acid | |
別称 proxigermanium, Ge-132, germanium sesquioxide, 2-carboxyethylgermasesquioxane, SK-818, bis(2-carboxyethylgermanium) sesquioxide | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 12758-40-6 |
PubChem | 83030 |
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特性 | |
化学式 | C6H10O7Ge2 |
モル質量 | 339.4222 g/mol |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
プロパゲルマニウム(Propagermanium)は、ゲルマニウム含有有機化合物のひとつで、別名は、ビス(2-カルボキシエチルゲルマニウム)三二酸化物、または、2-カルボキシエチルゲルマン三二酸化物とも呼ばれる[1]。B型慢性肝炎の治療に承認された医薬品セロシオン。
効能・効果
日本での効能・効果は「HBe抗原陽性B型慢性肝炎におけるウイルスマーカーの改善」である。B型慢性肝炎の補完代替治療として用いられる。ウイルス感染防御作用および免疫賦活作用を有する[2]。
研究
FBXW7たんぱく質に働きかけ、がんの転移を抑制することが2015年に九州大学の動物実験で確かめられている[3][4]。2020年に同大の研究により、人間の乳がんの12人で同様の効果が見られ転移抑制能力が確認された[5]。
禁忌
- 黄疸のある患者
- 肝硬変の患者、あるいは肝硬変の疑われる患者
副作用
重大な副作用として、B型慢性肝炎の急性増悪が知られている。
出典
- ^ M.P. Egorov, P.P. Gaspar (1994), Germanium: Organometallic chemistry in Encyclopedia of Inorganic Chemistry. John Wiley & Sons ISBN 0-471-93620-0
- ^ “セロシオンカプセル10 添付文書” (2016年10月). 2016年11月5日閲覧。
- ^ “F-box protein FBXW7 inhibits cancer metastasis in a non-cell-autonomous manner” (2015年1月2日). 2015年1月6日閲覧。
- ^ “既存薬でがん転移抑制 九大教授ら、マウス実験で確認” (2015年1月3日). 2015年1月6日閲覧。
- ^ Masuda T, Noda M, Kogawa T, Kitagawa D, Hayashi N, Jomori T, Nakanishi Y, Nakayama KI, Ohno S, Mimori K (2020-3). “Phase I dose-escalation trial to repurpose propagermanium, an oral CCL2 inhibitor, in patients with breast cancer”. Cancer Sci. 111 (3): 924–931. doi:10.1111/cas.14306. PMC 7060487. PMID 31943636 .