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九龍壁

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九龍壁(きゅうりゅうへき)、九龍屏風(きゅうりゅうびょうぶ)とは、9匹の龍のレリーフが描かれた壁。代の中国で盛んに製作され、王宮や庭園の門の前に目隠し用の塀として建てられた。

九龍壁の一覧

中国

中国三大九龍壁

  • 大同の九龍壁山西省大同市平城区、明代14世紀):中国に現存する最大かつ最古の九龍壁とされる。明の初代皇帝朱元璋の十三男の代王朱桂の邸宅前に建てられた[1][2]
  • 故宮の九龍壁(北京市、清代18世紀):故宮博物院内にある皇極門の向かい側にある瑠璃装飾の壁[3]。乾隆帝37年(1772年)に建造された[4]
  • 北海公園の九龍壁(北京市、清代):故宮の北西に位置する庭園内にある全長27mの両面ガラス張りの壁[2]

その他の中国の九龍壁

日本

  • 九龍陳列窓(神奈川県横浜市):横浜中華街西門通りにある九龍壁。中国文化や中華街の情報発信を行う展示スペースを伴っており、本場北京で製作された[5]
  • 越前大仏(清大寺)の九龍壁(福井県勝山市

その他の地域

参考文献

  1. ^ 山西省大同市の九龍壁”. 北京週報日本語版. 2021年5月13日閲覧。
  2. ^ a b “日本古傳藝術表現について─ 共通性と多様性─”. 國士舘大學武徳紀要 28: 56-58. (2012). 
  3. ^ 世界の観光地名がわかる事典. “故宮の九龍壁とは”. コトバンク. 2021年5月13日閲覧。
  4. ^ 九龙壁”. 故宮博物院. 2021年5月13日閲覧。
  5. ^ 関戸明子; 于之玲 (2001). “横浜中華街における華僑・華人の生活様式の変容”. 群馬大学教育学部紀要 人文・社会科学編 50: 162. 
  6. ^ The Nine Dragon Wall” (英語). Choose Chicago. 2021年5月13日閲覧。
  7. ^ Nine Dragon Wall, China Resources Building, Wan Chai”. 2021年5月10日閲覧。