佐野屋富五郎
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佐野屋 富五郎(さのや とみごろう、生没年不詳)は江戸時代から明治時代にかけての江戸東京の地本問屋である。
来歴
[編集]錦盛堂と号す。嘉永から文久年間に江戸の松島町(現・日本橋人形町)辰次郎店、後に嘉永5年(1852年)11月に甚左衛門町弥七店において地本問屋を営業している。江戸地本草紙問屋仮組(新組)の一軒。歌川国芳、月岡芳年、落合芳幾、歌川芳春、歌川芳虎、歌川芳形らの錦絵を出版している。後に横浜へ移っている。
作品
[編集]- 歌川国芳 『尼子十士伝』 大判錦絵揃物
- 歌川芳春 『義太夫外題考物』 大判錦絵 安政5年(1858年)
- 歌川芳春 『清元外題考もの』 大判錦絵 安政6年(1859年)
- 歌川芳虎 『金川ヨリ横浜遠見の図』 大判3枚続 錦絵 万延1年(1860年)
- 歌川芳虎 『麻疹養生之伝』 大判錦絵 文久2年(1862年)
- 歌川芳虎 『麻疹後の養生』 大判錦絵
- 歌川芳形 『大象写生』 大判3枚続 文久3年(1863年)
- 月岡芳年・落合芳幾 『英名二十八衆句』 大判28枚揃 錦絵 慶応2年(1866年)‐慶応3年(1867年)
- 『横浜吉原細見記』 明治4年(1871年)