クレモナの象
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クレモナの象(Cremona elephant)は、1229年にエジプトの統治者で後にアイユーブ朝第5代スルタンとなったアル=カーミルから、神聖ローマ帝国の皇帝 フリードリヒ2世に贈呈されたアジアゾウである[1]。フリードリヒ2世は、この象を凱旋パレードに利用した。
経緯
[編集]この象については、1229年にクレモナに到着したことはわかっているが、性別や年齢、名前などは不明である[1]。
クレモナの象は、イングランドのベネディクト会修道士で歴史家のマシュー・パリスが、著書『Chronica Majora』(en:Chronica Majora)で、1241年にフリードリヒ2世の義弟リチャード・オブ・コーンウォールがクレモナを訪問したという記事の中で言及している。なお、1237年のクレモナの年代記でも、象についての記載がある。
クレモナの象は、カール大帝が所有していたアブル=アッバース以後でヨーロッパの歴史に残る最初の象である。13世紀においては、他にフランス王ルイ9世が1255年頃1頭のアフリカゾウを所有していた記録が残っている[2]。
脚注
[編集]- ^ a b The Cremona elephant at Frederick II (Landgraf Friedrich II) Hohenstaufen of Germany 2011年1月9日閲覧
- ^ unknown at Tower Menagerie 2011年1月9日閲覧