ジョヴァンニ・ガストルディ
この項目「ジョヴァンニ・ガストルディ」は途中まで翻訳されたものです。(原文:en:Giovanni Giacomo Gastoldi 13:34, 12 March 2007) 翻訳作業に協力して下さる方を求めています。ノートページや履歴、翻訳のガイドラインも参照してください。要約欄への翻訳情報の記入をお忘れなく。(2007年4月) |
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(Giovanni Giacomo Gastoldi, 1554年 - 1609年1月)は、後期ルネサンス音楽から初期バロック音楽にかけて活動したイタリアの作曲家。5声のための「バレット」の作曲家として名高い。
経歴
ロンバルディア出身。1582年にジャケス・デ・ヴェルトの後任としてマントヴァのサンタ・バルバラ教会の楽長に就任し、1605年までゴンザーガ家に仕えた。フィリッポ・ロマッツォの説によると、その後はミラノのドゥオーモ教会の聖楽隊長に転進したというが、真偽のほどは定かでない。
作品
ガストルディはいくつかのマドリガーレやたくさんの宗教曲のほか、若干の器楽曲を遺した。2巻のバレットは、踊りのための有節歌曲で、「ファララ」などの意味のない音節を含んでいるが、おそらくこれは恋愛や性行為の擬態語であるらしい。概してガストルディのバレットは、コメディア・デラルテの音楽版であり、《満足した男 Contento》《勝者 Premiato》《言い寄る男 L'Inamorato》《悦び Piacere》《麗しの女 La Bellezza》《愛の讃美 Gloria d'Amore》《燃えさかっている男 L'Acceso》《恋の狩人 Caccia d'Amore》《蔑み Il Martellato》《美しい男 Il Bell'humore》《アモールの勝利 Amor Vittorioso》《愛の希望 Speme Amorosa》といった楽曲がある。舞曲との関係から予測されるように、音楽的には、ポリフォニーを排した簡素なテクスチュアや早口の発音、対位法の現前を犠牲にして強調されたリズムが特徴的である。
ガストルディの《5声のバレット集(イタリア語:Balleti a Cinque Voci)》は1591年にヴェネツィアで出版され、たちまちベストセラー入りし、瞬く間に版を重ねただけでなく、外国でも出版された。オラーツィオ・ヴェッキやアドリアーノ・バンキエリ、ハンス・レーオ・ハスラーやトマス・モーリーはこの曲集に魅了されており、なかでもモーリーのバレット《今は花の5月 Now is the Month of Maying 》は、明らかにガストルディに影響されている。
フロットーラやビリャンシーコ、カンツォーナが舞曲と密接なつながりがあるのは確かである。 しかしガストルディは恐らく13世紀以降で初めて楽器のみの様式でダンス曲を作曲した学者である。それだけで完璧に相応しい曲となっている。
バレットの表紙には、ガストルディによって≪Maestro di Cappella del Serenissimo Signor Duca di Mantova≫と題されている。 ただしこれは内容全体が純粋な遊び心や気楽さ、楽しさの集まりであるため、ガストルディの作品における本能的な無邪気さの裏にある洗練さを隠すことはほとんどない。当然ながら共通点は、 リズム、文章の美しさなども無視してファララを繰り返したことである(グロリア・ダモアでは「lirum-lirum」となっている)。 ガストルディは時に3倍の時間を掛けたり、二重にしたり、メジャーとマイナーを交互に使用して、彼のバレエから来る構成を変えようとした。さもなければ、描かれたそれぞれの「キャラクター」の心理的な差別化をしようとしたとは言えないだろう。
外部リンク
- ジョヴァンニ・ガストルディ作曲の楽譜 - Choral Public Domain Library (ChoralWiki)
- ジョヴァンニ・ガストルディの楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
- "Here of a Sunday Morning" short biography
- Didactic two-part compositions of the Renaissance and the Baroque About the duo anthology published in Milan, 1598, which contains several duos by Gastoldi
- ジョヴァンニ・ガストルディの楽曲 - ミュートピアプロジェクト