電気式シュネルゼーアー

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電気式シュネルゼーアー(『American Scientific』誌、1889年11月16日号、p.303)

電気式シュネルゼーアー(でんきしきシュネルゼーアー、: Elektrotachyscop: Elektrischer Schnellseher: Tachyskop、アメリカでは: Electrical Wonder Automat)とは、1887年オットマール・アンシュッツが発明した連続写真を映写する機械である。映画史の技術発展において重要なもののひとつ。1893年シカゴ万国博覧会で初公開された。

概要[編集]

直径1.5mの巨大な円盤の周縁に、9cm×13cmの透明なガラス板でできた連続写真(クロノフォトグラフィ)を24枚貼り付ける。円盤の最上部にはストロボ装置が取り付けてある。ハンドルで円盤を回すと、写真が最上部を次々に通過する。そのたびにストロボ装置のガイスラー管が発光し、その光は透明な写真を通過する。単独もしくは少数の観客は小さな窓を通してそれを見る。すると写真が動いているように見える、という仕掛けである。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]