雛あられ
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名古屋のひなあられ
雛霰(ひなあられ)とは、桃の節句(3月3日)である雛祭りに供えられる節句菓子であり、和菓子(あられ)の一種。
菓子に付けられる白色は雪、緑色は木々の芽、桃色は生命を表している。
地域によっては、あられではなくおせんべいを食べるところもある。京都には色砂糖を衣掛けした豆菓子や、きれいな模様柄の飴も存在する。
北海道
北海道ではひなあられという名称でかりんとうがメジャーである。かりんとうなので味は甘い。
形は丸で、パプリカ色素で着色する。
東北
岩手県ではきりせんしょがあり、花の形をした白い饅頭に、ピンクや緑で色をつけたお菓子。なかには、胡桃のタレが入っているものもある。
関東[編集]
うるち米の乾飯(炊くか蒸した後に十分乾燥させたもの)や豆を炒ったものに砂糖がけして甘味を付けている。桃色・緑色などの色を付ける場合、あられに着色するか、色付きの砂糖をあられにかける。
東海[編集]
名古屋圏の雛あられには、円柱形のものと丸いものがあり、甘い味付けとされている。またマヨネーズ味という独自の味のついたあられが入っているものもある。
関西[編集]
関西では、一般的な塩または醤油味のもち米を原料としたあられを、1センチ程度の丸い形状にして作っている。 桃色は海老、緑色は青海苔などを使う。着色料を使ったものもある。チョコレートをコーティングしたものが混ざっているものも見られる。
九州
長崎県には「桃カステラ」がある。
カステラの上に砂糖で桃を描いたかわいらしお菓子。枝や葉も丁寧に表現されており、とても凝っている。