豚コレラウイルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
豚コレラによる腎臓の点状出血

豚コレラウイルス(ぶたコレラウイルス、または、とんコレラウイルス。英:classical swine fever virus,CSFV or hog cholera virus,HCV)フラビウイルス科ペスチウイルス属に属するRNAウイルスビリオンエンベロープを有する球形の粒子であり、そのゲノムは一本鎖のRNAである。牛ウイルス性下痢ウイルスボーダー病ウイルスとは抗原的に交差する。自然宿主ブタおよびイノシシであるが、実験的にヒツジヤギウサギに感染する。豚および猪に豚コレラを引き起こす。豚コレラウイルスの侵入門戸は扁桃。豚コレラは畜産業に甚大な経済的損失をもたらすことからいくつかの国では撲滅計画を遂行している。豚コレラウイルスは豚の腎由来細胞および精巣細胞でよく増殖するが、細胞変性効果(CPE)を示す株は稀である。細胞変性効果を引き起こさない豚コレラウイルスに感染させた豚精巣細胞にニューカッスル病ウイルス重感染させると、ニューカッスル病の細胞変性効果を増強する(END現象)。豚コレラウイルスのほかには牛ウイルス性下痢ウイルス、ボーダー病ウイルスおよびいくつかの暫定的な種がペスチウイルス属に属する。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 清水悠紀臣ほか 『動物の感染症』 近代出版 2002年 ISBN 4874020747