西村公児

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にしむら こうじ
西村 公児
Koji Nishimura,bellesalle-kudan 2017.jpg
「マーケティング白熱会議2017」にて講演する西村公児(2017年5月17日 ベルサール九段 )[1]
生誕 1967年
大阪府大阪市
国籍 日本の旗 日本
民族 日本人
職業 通販コンサルタント、通販プロデューサー
活動期間 2014年 -
著名な実績 通信販売専門コンサルタントとして多くのヒット商品を生み出す。通信販売ノウハウ本の著書執筆。
テレビ番組 ビジネスフラッシュ千葉テレビ、2015年3月7日)
肩書き 株式会社ルーチェ代表取締役社長
一般社団法人インターネット通販協会理事長
多摩大学経営情報学部教員[2]
配偶者 あり
子供 あり
公式サイト https://koji-nishimura.jp/

西村 公児(にしむら こうじ、1967年-)は、日本実業家通販コンサルタントプロデューサー。株式会社ルーチェ代表取締役社長。一般社団法人インターネット通販協会理事長。多摩大学経営情報学部教員。通販コンサルタントとして、数々のヒット商品を生み出している。「ビジネスフラッシュ」などのテレビ番組出演のほか、経済情報コンテンツに記事を連載。『伝説の通販バイブル』、『小さな会社ネット通販億超えのルール』などの著書がある[3][4][5][6][7][8]

人物・経歴[編集]

1967年生れ。大阪府大阪市出身。実家は鉄鋼関連の家業を営んでいたが、週末には休暇があり、スーツを着て働くことに憧れていた西村は家業は継がなかった[9]。大学ではインドネシア留学バリ島で強烈な日差しに参っているヨーロッパ人カップルの男性相手に日本製制汗剤の販売を思いつき、大ヒット[10]。また大学時代から、趣味のクルマ(レース)で部品を解体業者より購入し取り付け、ヤフーオークションでの転売などを経験。就職した年商600億円の一部上場通信販売会社にて、1日100件の飛び込み営業から始まり[3]、販売企画から債権回収までの実務を16年間経験後、化粧品メーカーの中核メンバーとして5年間マーケティングに参画。ITバブルたけなわの時期に若い経営者の決断の速さを肌で感じ、自らも改革を試みるが社内風土を変えられないと実感、社内の通販プロジェクトも終わったこともあり退社、独立。起業のきっかけは、「やりたいことをやろうと思ったからではなく、起業によって喜ばせたいクライアントがいたから」と語っている[9][6]。浜松に自宅を建てたばかりであったが、単身で上京。インターネットと販売の2本をメインとし、さらにプロモーションとマーケティングを加えた4つでの事業構築を模索[3][4][11]

当初は通信販売は念頭になく、大手企業のプロモーションの手助けが中心であった。当時ブレイクしていたmixiなどのSNSを活用した新しいビジネスモデルに着目。SNSでのコメントの集計のシステムから、集客アップの仕組みを解明する[12]。2014年3月25日、通販コンサルティング会社である株式会社ルーチェを設立。通算、25年以上の通販の実務経験を元に大手企業の実証済フレームをモデリング。販売・集客・商品だけではだめで、バランスがすべてであり、全体を見て最適化すべきであり、商品は良くなくても売れるとの考えを持つ[3][4][11][12]。西村によれば、売上げが10億円の通販会社と100億円の会社とではやり方が全く違うという[11][13][14]。大手通販会社が計画通りに売上げを上げられるのは、科学的な全体設計図があるからで、小さな会社も真似るべきと考えている[15]。25年以上通販に携わった経験から、売上げが1億円に満たず困っている会社の共通点として、流行りのダイレクトレスポンスマーケティングだけに依存している事実に気付く[11]。西村は成功のポイントとして「商品を売るな。情報を発信せよ」あるいは、「価値が先、商品は後」[16]と主張している[17]。しかし、コンサルタントとしての基本は顧客のやる気のスイッチを入れることで、成功の方程式は、「あり方」×「やり方」×「やる気」と発言している。ダイレクト通販マーケティングの方法としては、「発信するマーケティング」ではなく、「呼び寄せるマーケティング」を提案している[9]

「FinTech」や「Ed Tech」など、特定の業界にテクノロジーを融合させてイノベーションを図る「〇〇Tech」が活用される機会が増えてきているが、西村は小売業においては、テクノロジーとの融合が遅れていると感じており、こうした分野を開拓し、小売業の売上アップに留まらずに、その先を照らす仕組み作りに注力している。具体的にはインナーソールの販売にスマホアプリなどテクノロジーを融合することで商品購入後の顧客の反応をデータ集積し、それによって得られたビッグデータは新たな価値を持ち新たなパッケージとなるというような例である[10]

実績[編集]

大手エステ系企業の通販ビジネスのサポートで売上を200%アップ。ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の販売促進支援でレスポンス率を2倍化。健康食品会社の事業開発及び通販支援で新規会員数を2,000名増加、その他、大手企業のヒット商品誕生に多数関わっている[11][3][4]

独自理論[編集]

独自メソッド『ダイレクト通販マーケティング理論』、クライアントが意識せずに自動的に売上げを上げていく仕組みである『LTVベルトコンベア理論』(商標登録:登録5729273(商願2014-067446))などを提唱。顧客の行動にアクションを伴うフォローをする「PDCA」というR7法システムである。中小企業から中堅企業をメインに、企業に眠る売れる商品の発掘を数多くサポートし、多くの企業のヒット商品誕生に多数関わる[18][12][6]

小さなネット通販ビジネスで大手と対抗するには、5つの手順があるという。

1、誰が言うのか。
2、何を言うのか。
3、ドライテスト(実際の商品を生産する前に、ウェブ上で商品提供などのテストページを作り、消費者の動向をチェックする。)
4、UVP(唯一無二の独自の価値提供のポジション)からの同梱物(ブランドブック)。
5、世界観(機能性価値だけの第1層から第3層の情緒的価値)。

[16]

新型コロナウイルス感染症流行の影響[編集]

西村は、一般に新型コロナウイルス感染症流行の影響で実店舗が集客に苦しんだことから、ネット通販の方がビジネスモデルとしては強いとみられる傾向があるが、新型コロナウイルス感染症流行明けに経済活動が正常化したとき、小さい店舗を持つビジネスが強くなると考えている。その理由として、元来、化粧品健康食品などの通信販売では顧客の流出率が極めて高く、多額の広告費をかけて集客しても、毎月5-10%が流出し1年後にはほとんどの顧客は残らないという。しかし、実店舗があれば新規客の8割は残り、リピーターになるという。そのため、店舗を持つところに通販のノウハウを持ち込めば会社は安定すると考えている[19]

その他[編集]

  • 社名の「ルーチェ」はイタリア語で「光輝く」という意味で、「通販で小売業の変革を実現し、顧客の課題解決への道を照らし続ける」という創業時の思いから名付けられた[10]
  • 「10億通販塾」(商標登録:登録5729272(商願2014-067445))、「10億通販実践道場」、「西村通販経営塾」などを主宰[18][20]。「10億通販塾」から売上10億突破の100社を送り出す事を目標としている[21][6]
  • 多摩大学経営情報学部教員として「ビッグデータの活用法」について教えている[3]
  • 2016年には一般社団法人インターネット通販協会を設立し理事長に就任[18]
  • 神田昌典主宰の「マーケティング白熱会議2017」に登壇し、「失敗しない、小さな通販ビジネス実践法」を講演する[22][23]
  • 小さい会社が、大手通販会社に負けずに戦える武器があるとしたら、それは、独自の世界観や商品コンセプトであり、西村はこれをUVP(独自の価値提供)と呼んでいる[24]
  • 中小企業は大企業に比べて、圧倒的にSNSから受ける恩恵が大きいと考えており、SNSを上手に使ったり、イメージのしやすいYouTubeなどで、商品を紹介した動画を用意するべきと考えている[8]
  • 顧客の視点から考えるため、実際に商品のターゲットになり得る人にヒアリングをすることが重要だが、ほとんどの会社が、ヒアリング内容を「より理解しやすい言葉」に置き換えてしまうが、置き換えずに客が発したそのままのエッセンスを使うべきである。また、顧客の声に対しては、常に「コンテンツに活用できないか?」との考えを持って接することが必要と考えている[8]
  • メリット(特徴、事業者側の視点から)とベネフィット(手に入ること、顧客の視点から)の違いを知らない経営者は90%以上失敗する[25]
  • 顧客の声をアンケートに書いてもらう仕組みを価格設定の値決めにも使う「顧客生涯価値」で成功するビジネスモデルは、ファン層が支持してくれるため不況に強い[26]

[27]

著書[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「マーケティング白熱会議2017」開催報告(神田昌典公式サイト)”. 2020年3月3日閲覧。
  2. ^ 多摩大学公式サイト”. 2019年11月4日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 日経BizGate 私の道しるべ - 株式会社ルーチェ 代表取締役 西村公児”. 2019年11月5日閲覧。
  4. ^ a b c d 経営コンサルタント検索 - 西村 公児”. 2019年11月5日閲覧。
  5. ^ 稼げるネットビジネス情報NEO. - 通信販売の奇才!西村公児さんのメルマガは?人物像は?気になる情報をご紹介します!2018.03.17”. 2019年11月5日閲覧。
  6. ^ a b c d 東京商工会議所 東商社長ネット - 西村公児”. 2019年11月5日閲覧。
  7. ^ 西村公児公式ブログ”. 2019年11月5日閲覧。
  8. ^ a b c 起業家インタビュー - ネット通販・超入門!通販コンサルタントの西村公児氏直伝”. 創業手帳 (2020年12月18日). 2020年12月24日閲覧。
  9. ^ a b c オンリーストーリー - 株式会社ルーチェ 西村公児”. 2019年11月5日閲覧。
  10. ^ a b c “[https://listen-web.com/blog/story/koji-nishimura?fbclid=IwAR2Gz6RX-O5tJErsp4NNAhNXRilthhI7ziU9tGgg3xkBvTa2yBw5vIIAIIQ LISTEN - 大手通販会社で培った豊富な知見をもとに ネット通販の立ち上げから成功までを支援 2020/11/14]”. 2020年12月24日閲覧。
  11. ^ a b c d e 西村公児『伝説の通販バイブル』(日本経済新聞出版社 2015年12月16日発行)
  12. ^ a b c クオリタス』西村公児
  13. ^ 10億円通販塾公式サイト”. 2019年11月5日閲覧。
  14. ^ アンリミテッドマーケティング 濵田昇公式チャンネル - 通販で10億円の壁を超える秘訣とは?”. 2019年11月5日閲覧。
  15. ^ 『小さな会社ネット通販億超えのルール』(P73 すばる舎、2017年12月18日)
  16. ^ a b 『学びWalker』「独自のポジションを市場に築くには?」(2016年9月、12月、2017年3月、6月号)通販プロデューサー西村公児、「東京ウォーカー」の特集コーナー (株式会社)KADOKAWA
  17. ^ 西村公児公式サイト - 成功のポイントは、商品を売るな!情報を発信せよ!”. 2019年11月5日閲覧。
  18. ^ a b c 『小さな会社ネット通販億超えのルール』(すばる舎、2017年12月18日)
  19. ^ 神田昌典公式サイト - 実店舗の強み生かす ― 日経MJ連載「未来にモテるマーケティング」20/11/2号”. 2020年12月24日閲覧。
  20. ^ HMV&BOOKS”. 2019年11月5日閲覧。
  21. ^ 情熱社長 - 株式会社ルーチェ 代表取締役 西村 公児”. 2019年11月5日閲覧。
  22. ^ ALMACREATION マーケティング白熱会議2017(5月17日)”. 2019年11月5日閲覧。
  23. ^ 神田昌典公式サイト「マーケティング白熱会議2017」開催報告”. 2019年11月5日閲覧。
  24. ^ 起業家インタビュー - ネットショップ差別化の最大の武器、UVP(独自の価値提供)はどう作る?【西村氏連載その2】”. 創業手帳 (2020年12月18日). 2020年12月24日閲覧。
  25. ^ 商工会 2020年6月号P52「メリット」と「ベネフィット」の違いを知らず90%以上の経営者は失敗する?”. 2020年12月24日閲覧。
  26. ^ 商工会 2020年6月号P51 顧客生涯価値とは損して徳とれというモデルです”. 2020年12月24日閲覧。
  27. ^ 商工会 2020年8月号P51 直接顧客からインターネットにお客様を呼び込む導線づくり”. 2020年12月24日閲覧。
  28. ^ 『日本経済新聞』2016年1月12日夕刊第3面
  29. ^ すばる舎公式サイト - 小さな会社】 ネット通販 億超えのルール”. 2019年11月5日閲覧。
  30. ^ 『News & Opinions』(東商新聞、2018年4月20日 第2108号)
  31. ^ かんき出版公式サイト - 好きなことで無理なく毎月10万円稼ぐ方法”. 2019年11月5日閲覧。
  32. ^ 西村公児公式ブログ”. 2019年11月5日閲覧。

外部リンク[編集]