蓄熱槽

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蓄熱槽(ちくねつそう)とは蓄熱のための熱媒体を貯める設備のことである。

蓄熱方式[編集]

  • 顕熱型 水蓄熱が代表的。基礎梁二重スラブを利用した空気調和用蓄熱槽は日本固有のものである。
  • 潜熱型
  • 熱化学型
  • 光化学型

配管回路[編集]

蓄熱槽から空調機へ運ぶ方法として、開放式と密閉式がある。

開放式配管回路[編集]

冷凍機冷却した水を、一次冷水ポンプで蓄熱槽を送り込む。そしてこの冷却水を二時冷水ポンプで送り出す方式を開放式配管回路と呼ぶ。

密閉式配管回路[編集]

空調機が高所にある場合、二次冷水ポンプで冷却水を空調機を供給するのに動力が要してしまう。それを解消するために、二次冷水ポンプ側に蓄熱槽から熱交換器を介して送水する。この方式を密閉式配管回路と呼ぶ。

長所[編集]

  • ピークカット運転が可能なことにより、受電設備コンパクト化、さらには基本料金の減少にも繋がる。
  • 冷凍機の高負荷運転により、効率化が望める。
  • 部分負荷運転が出来る。
  • 停電時や故障時には、短時間ではあるが、水槽の熱で対処が可能である。
  • 安価な深夜電力を利用できる。
  • 将来の負荷増加に対し、運転時間の延長で対処がある程度可能である。

短所[編集]

  • 建設費がかかる。
  • 熱損失がある。
  • 開放式配管回路では、ポンプ揚程が大きく、それと同時に動力も大きくなる。
  • 夜間運転に移行する際、管理人の人件費がかかる。
  • 蓄積した熱の60~65%しか利用できない。
  • 二重スラブを利用した開放式蓄熱槽では、空気溶解コンクリートのアクなどで水質が悪化し、それが、配管の腐食に繋がるため、水質管理が必要。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]