腹側被蓋野

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脳: 腹側被蓋野
Horizontal section of mibrain-superior colliculus-ja.svg
中脳上丘を通るレベルでの冠状断。腹側被蓋野は中央のオレンジ色の部分である。
Dopamine pathways.svg
ドーパミン経路。VTAと書かれている所が腹側被蓋野
名称
日本語 腹側被蓋野
英語 Ventral tegmental area, ventral tegmentum
ラテン語 Area tegmentalis ventralis
略号 VTA
関連構造
上位構造 被蓋中脳脳幹大脳基底核
関連情報
Brede Database 階層関係、座標情報
NeuroNames 関連情報一覧
NIF 総合検索
MeSH ventral+tegmental+area
グレイの解剖学 書籍中の説明(英語)
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腹側被蓋野(ふくそくひがいや、ventral tegmental area, ventral tegmentum、VTA)は哺乳類の脳における中脳の一領域であり、被蓋の腹側部に位置する。被蓋とは脳幹の背側の領域を広く指す言葉であり、系統発生的に古い部分である(赤核や黒質も被蓋に含まれる)。この中の腹側被蓋野は黒質赤核に囲まれた内側の領域である。A10細胞集団と呼ばれる、ドーパミン作動性ニューロンが多く存在し、中脳辺縁投射、中脳皮質投射を形成している。これらのニューロンの活動は報酬予測に関わっていると考えられている。

腹側被蓋野はドパミンGABAグルタミン酸作動性神経によって成り立ち、以下の主だった2つのドパミン経路の一部である。

中脳辺縁系(腹側被蓋野と側坐核を結ぶ)
中脳皮質系(腹側被蓋野と前頭葉を結ぶ)

機能[編集]

腹側被蓋野は報酬系の一部と考えられている。快の感覚を生むような活動は腹側被蓋野を活性化する。また、コカインなどの覚醒剤はこの領域に直接的に作用する。そのため、嗜癖行動の神経学的なメカニズムに関っていると考えられている。

また、腹側被蓋野は恐怖条件付けなどに関与しており、様々な情動や防御本能に関わっていると考えられる。

関連項目[編集]