脈石
脈石(みゃくせき、gangue)は、鉱石とともに鉱床に産するが、経済的に無価値なため採掘の対象とならない鉱物のことで、鉱石中の不用部分で選鉱の工程で除去される[1]。代表的な脈石鉱物(みゃくせきこうぶつ、gangue mineral)は、石英、長石、雲母、角閃石、輝石、方解石といったありふれた類のもの[要出典]。
同じ鉱物であっても、鉱石の種類や品位、鉱業の技術水準、などによって常に価値が左右されるため、脈石鉱物にも鉱石鉱物(有用鉱物)にも転じ得る[2]。また、技術の発展により脈石が鉱石に変化することがある[2]。特にかつては意味をなさないことから脈石とされていたリチウムやベリリウムといったものは、昨今の半導体技術の進歩により、レアメタルとして高い価値がつけられている。[要出典]
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 飯山敏道 『地球鉱物資源入門』 東京大学出版会、1998年。ISBN 4-13-060723-5。
- 松尾禎士編 『地球化学』 講談社、1989年。ISBN 4-06-153320-7。