ミミカキグサ
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(耳掻草から転送)
ミミカキグサ | ||||||||||||||||||||||||
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ミミカキグサの花
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Utricularia bifida | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ミミカキグサ(耳掻き草) |
ミミカキグサ(耳掻き草、Utricularia bifida)は、タヌキモ科に属する多年生の食虫植物。またタヌキモ科タヌキモ属のうち、本種に近い生活体制をとるものを総称する名でもある。
分布
[編集]日本での本州以南や、中国からマレーシア、オーストラリアに分布する。湿地の湿った地面か、ごく浅い水域に出現し、時に水田でもみられる。多くの都道府県にてレッドリストに指定されている[1]。
形態、生態
[編集]湿原に生育するごく小型の植物であり、おそらく花が咲くまでは見つけるのが不可能に近い。茎は泥の表面近くを横に走り、地上部として小さなヘラ型の葉を持つ。葉は薄くて黄緑色、長させいぜい8mm、湿った地表に張り付いているのが普通。また匍匐茎から泥や泥炭の中に地下茎をのばす。この地下茎および時には地上葉にも捕虫嚢をつけ、ミジンコなどのプランクトンを捕食する。
花期は生育地の環境によって異なるが、おおむね7月-9月頃。高さ10cmほどの花茎を伸ばし、先端に黄色い花をつける。花はいわゆる唇形花で、その基部には真下に向いた距がある。花弁の基部には上下二枚の萼片があり、花後にはこれが残って果実を包む。その姿が耳かきに似るのが名前の由来である。
近縁種
[編集]- ヒメミミカキグサ(Utricularia nipponica)
- ホザキノミミカキグサ(Utricularia caerulea)
- ムラサキミミカキグサ(Utricularia uliginosa)
脚注
[編集]- ^ “日本のレッドデータ検索システム(ミミカキグサ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2011年8月25日閲覧。