緩降機

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緩降機(かんこうき)とは、使用者が他人の力を借りずに自重により自動的に連続交互に降下することが出来る機構を有する避難器具である。調速器、調速器の連結部、着用具、緊結金具、リール、ロープなどで構成されている。多人数用も法令上は認められているが、現在は一人用が主流である。 防火対象物によって異なるが、法令上は10階でも設置することができる。しかし、実際には高い階になると恐怖感により使うことが困難になるため、2~5階に設置するのが一般的である。

概要[編集]

緩降機には固定式と可搬式の2種類がある。固定式は常時取付け具に固定されたまま使うものであり、可搬式とは使用時に取付け具を固定部材に接続して使うものである。

調速器の降下速度を調節する方式には、スピードが出ると遠心力でブレーキがきくようにしたブレーキライニング方式と、回転スピードを一定に保つために外歯車と内歯車との間に数個の遊びギアを入れた遊星ギア方式などがある。

構成部品[編集]

  • 調速器
緩降機の降下速度を一定の範囲に調節する装置。可搬式緩降機の場合、質量は10kg以下にしなければならない。
  • 調速器の連結部
取付具と調速器を連結する部分。使用中に分解、損傷、変形又は調速器の離脱を生じないものでなければならない。
  • 着用具
使用者が着用することにより、使用者の身体を保持する用具。
  • 緊結金具
ロープと着用具を連結する金具。緊結金具により、ロープと着用具は常に連結されている必要がある。
  • リール
ロープ及び着用具を収納するために巻き取る用具。リールにロープが格納されたままの状態で投げ降ろすことにより、セットされる。
  • ロープ
ワイヤーを芯材、綿糸またはポリエステルを外装としなければならない。

設置について[編集]

  • 取付け具は、防火対象物の柱、床、梁など構造上堅固な部分、または堅固に補強された部分に緩降機を容易に取付けられるようにする。
  • 降下の時に、ロープが防火対象物と接触して損傷しないように設置する。
  • ロープの長さは、取付け位置から地盤面その他の降着面までの長さとする。
  • 降下空間は、器具を中心とした半径0.5mの円柱形の範囲内とする。ただし、10cm以内の避難上支障のない突起物または10cmを超える場合でもロープを損傷しない措置を講じてあるものは降下空間内に含めても良い(多人数用を除く)。
  • 避難空地は、降下空間の水平投影面積とする(多人数用を除く)。

試験[編集]

  • 強度試験、降下速度試験、含水降下試験、繰返し試験、落下衝撃試験、落下試験、腐食試験以上の各試験を周囲温度が10℃以上、30℃以下の状態で行わなければならない。ただし、低温試験は-20℃、高温試験は50℃で行わなければならない。

関連項目[編集]

参考文献[編集]