砂塵 (映画)
砂塵 | |
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Destry Rides Again | |
監督 | ジョージ・マーシャル |
脚本 |
原作 マックス・ブランド フェリックス・ジャクソン ガートルード・パーセル ヘンリー・マイヤーズ |
製作 | ジョー・パスターナク |
出演者 |
マレーネ・ディートリッヒ ジェームズ・ステュアート |
音楽 | フランク・スキナー |
編集 | ミルトン・カラス |
配給 | ユニバーサル・ピクチャーズ |
公開 |
1939年12月29日 1941年4月 |
上映時間 | 94分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 |
英語 ロシア語 |
『砂塵』(さじん、原題:Destry Rides Again)は、1939年に製作・公開されたアメリカ合衆国の映画である。
概要
砂塵(1939年)はマレーネ・ディートリッヒとジェームズ・ステュアートが共演した西部劇映画である。ミシャ・オウア、チャールズ・ウィニンガー、ブライアン・ドンレヴィ、アレン・ジェンキンス、アイリーン・ハーヴェイ、ビリー・ギルバート、ビル・コディ・Jr、ウナ・マーケルが助演した。 マレーネ・ディートリッヒ初の西部劇映画であり、マックス・ブランドの原作に基づいてジョージ・マーシャルが監督、ジェームズ・ステュアートが共演した。 ボトルネックを舞台にしたマックス・ブランド原作小説の映画化。ジョージ・マーシャル監督のこの作品はトム・ミックスが主演した1932年版『ミックスの再起』のリメイクである。 1996年、アメリカ議会図書館により「文化的、歴史的、審美的価値がある」としてアメリカ国立フィルム登録簿に登録されている。
あらすじ
架空の都市であるボトルネックのサロンのオーナーでいかさま師のケント(ブライアン・ドンレヴィ)は、八百長ポーカーにはめられて異議を唱えた保安官キーオを殺害。ケントとそのガールフレンドでダンス・ホール・クィーンのフレンチー(マレーネ・ディートリッヒ)は田舎の牛牧場を奪おうと画策。悪徳市長のハイラム・スレイド(サミュエル・ハインズ)は彼らと共謀し、従順そうで操りやすそうなワシントン・ディムスデイル(チャールズ・ウィニンガー)を新しい保安官に任命。しかし市長はディムスデイルがかつて有名な保安官トム・ディストリーの補佐をしていたこと、ボトルネックを秩序だった良い街にするために父同様手強いその息子トム・ディストリーJR(ジェームズ・ステュアート)を呼び寄せることが可能だということを知らなかった。 ディストリーは射撃の名手にも関わらず銃を持っていない。また彼は法律に厳しい人柄で人々から尊敬されるようになる。ディストリーとケントたちの最後の抗争は避けられないが、フレンチーはディストリーに惹かれ彼の側に寝返る。最後の銃撃でディストリーをかばったフレンチーが撃たれ、最終的には正義が勝った。
楽曲
マレーネ・ディートリッヒ演じるフレンチーはフランク・レッサー作詞、フリードリッヒ・ホレンダー作曲の『裏部屋の男たち([[::en:See What the Boys in the Back Room Will Have|See What the Boys in the Back Room Will Have]])』『You've Got That Look』を歌った。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
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フレンチー | マレーネ・ディートリッヒ | 鵜野樹里 |
トム・デストリー・ジュニア | ジェームズ・ステュアート | 内田直哉 |
ボリス・スタヴローギン | ミシャ・オウア | 土師孝也 |
ワシントン・ディムズデール | チャールズ・ウィニンガー | 後藤哲夫 |
ケント | ブライアン・ドンレヴィ | 稲葉実 |
ジップ・ワトソン | アレン・ジェンキンス | 福田信昭 |
バグス・ウォルソン | ウォレン・ハイマー | |
ジャニス・ティンドール | アイリーン・ハーヴェイ | |
リリー・ベル(ミセス・キャラハン) | ウナ・マーケル | |
ループジュロウ | ビリー・ギルバート | |
スレイド市長 | サミュエル・ハインズ | |
ジャック・ティンドール | ジャック・カーソン |
スタッフ
- 監督:ジョージ・マーシャル
- 製作:ジョー・パスターナク
- 音楽:フランク・スキナー
- 音楽監督:チャールズ・プレヴィン
- 撮影監督:ハル・モーア
- 編集:ミルトン・カラス
- 美術:ジャック・オッターソン
- 装置:ラッセル・A・ガウスマン
- 衣装:ヴェラ・ウェスト
製作
著名な西部劇作者のマックス・ブランドが書いた小説『砂塵』が原作の映画化であるが、元々は雑誌『Twelve Peers』に連載されていたものである。その中でハリソン(またはハリー)・ディストリーは平和主義者ではなかった。1932年のトム・ミックス主演の映画化でのディストリーは6機の銃を装備していた。
批評
『砂塵』は観客だけでなく批評家にも受け入れられた。ニューヨーク・タイムズでフランク・ニュージェントはハリウッドの型にはまったキャスティングとは違い「エルンスト・ルビッチ監督の『天使』での上品な役と、『砂塵』のブラッディ・ガルチ・サルーンでのキャバレーの女性役が同じマレーネ・ディートリッヒであるとは想像つかない。ステュアートの演技は明快で好感が持て愉快でユーモアのある役だった。」と批評した。
他のバージョン
- 1932年、『ミックスの再起』ベンジャミン・ストロフ監督、トム・ミックス主演
- 1954年、『野郎!拳銃で来い』ジョージ・マーシャル監督、オーディ・マーフィ、トーマス・ミッチェル主演
- 1959年4月23日より、ニューヨークのインペリアル劇場でブロードウェイ・ミュージカル『[[::en:Destry Rides Again (musical)|Destry Rides Again]]』が開始され472回上演。ディビッド・メリック演出、レオナード・ガーシュ脚本、ハロルド・ローム作詞作曲、アンディ・グリフィス(ディストリー)、ドロレス・グレイ(フレンチー)主演