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真名(まな、まんな)
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- 原義は仮の文字(仮名)に対する「正式の文字」。真字(しんじ)とも言う。「仮名 (文字)#仮名の登場」を参照のこと。
- 真名書/真名書き(まながき) :漢字で書くこと。漢字で書いたもの。対義語は、仮名書/仮名書き。
- 真名序(まなじょ)
- 漢字で書かれた序文のことで、対義語は仮名序。例として、『古今和歌集』真名序、および、仮名序。
- 日本の古風な表現において、草書および草書体など他の崩した漢字書体と対義する、楷書および楷書体の呼称。
- 真字(しんじ)、真書(しんしょ)とも言う。
- 日本語としては日本古来の諱が第一義と言えるが、「キリスト教の神の真名」などといった広義の用法も散見する。英語では"True name"(直訳すると「真の名」)が同義語となっている。
- なお、同じ意味で用いられる真名(しんめい)という語もあるが、サブカルチャー由来の造語と見られる(代表例:『Fate/stay night』と派生作品群)。