玄珠斎栄暁
玄珠斎 栄暁（げんじゅさい えいぎょう、生没年不詳）とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴[編集]
師系・経歴不明。栄暁という画号から鳥文斎栄之の晩年の門人ともいわれているが、画風は歌川国貞のようであると指摘されている。『浮世絵師伝』は画系の項を空欄とし、作画期を天保の頃とする。俗名も明らかではないが、作品にある印章から名は「保之」と見られる。作は肉筆美人画が2点知られるのみである。
作品[編集]
- 「遊女と禿」 絹本着色 光記念館所蔵 ※「玄珠斎栄暁筆」の落款、「保之」の朱文楕円印あり。那須ロイヤル美術館（小針コレクション）旧蔵
- 「時鳥と芸妓図」 絹本着色 熊本県立美術館所蔵 ※「玄珠斎榮暁筆」の落款、「保之」の二重圏方印あり
参考文献[編集]
- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり、55コマ目。
- 『小針コレクション 肉筆浮世絵』（解説） 那須ロイヤル美術館、1989年 ※66 - 67頁
- 熊本県立美術館編 『今西コレクション名品展Ⅰ』 熊本県立美術館、1989年 ※177頁