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'''菊地正幸'''(きくち まさゆき、[[1948年]][[1月19日]] - [[2003年]][[10月18日]])は、[[日本]]の[[地震学者]]。特に[[リアルタイム]]での[[震源]]解析の研究で知られた。
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'''菊地正幸'''(きくち まさゆき、[[1948年]][[1月19日]] - [[2003年]][[10月18日]])は、[[日本]]の[[地震学者]]である。特に[[リアルタイム]]での[[震源]]解析に努めた。


==経歴==
== 経歴 ==
*[[1948年]][[1月19日]] [[岩手県]][[胆沢郡]][[前沢町]](現・[[奥州市]])に生まれる。
*[[1948年]][[1月19日]] [[岩手県]][[胆沢郡]][[前沢町]](現・[[奥州市]])にて誕
*[[1966年]] [[岩手県立水沢高等学校]]卒業
*[[1966年]] [[岩手県立水沢高等学校]]卒業
*[[1970年]] [[東京大学大学院理学系研究科・理学部|東京大学理学部]]地球物理学科卒業
*[[1970年]] [[東京大学大学院理学系研究科・理学部|東京大学理学部]]地球物理学科卒業
*[[1973年]] [[東京大学大学院理学系研究科・理学部|東京大学大学院理学系研究科]][[博士課程]]退学[[横浜市立大学]]文理学部助手
*[[1973年]] [[東京大学大学院理学系研究科・理学部|東京大学大学院理学系研究科]][[博士課程]]退学[[横浜市立大学]]文理学部助手
*[[1976年]] 東京大学で[[学位#博士の学位|理学博士]]の[[学位]]を取得「Theoretical studies on the focal process of earthquakes : applications of fracture mechanics(震源過程の理論的研究 : 破壊力学の応用)」
*[[1976年]] 東京大学で[[学位#博士の学位|理学博士]]の[[学位]]を取得「Theoretical studies on the focal process of earthquakes : applications of fracture mechanics(震源過程の理論的研究 : 破壊力学の応用)」
*[[1983年]] 横浜市立大学文理学部助教授
*[[1983年]] 横浜市立大学文理学部助教授
*[[1988年]] 横浜市立大学文理学部教授
*[[1988年]] 横浜市立大学文理学部教授
*[[1995年]] 横浜市立大学理学部教授情報処理教育センター長理学部環境理学科長
*[[1995年]] 横浜市立大学理学部教授情報処理教育センター長理学部環境理学科長
*[[1996年]] [[東京大学地震研究所]]付属地震予知情報センター教授
*[[1996年]] [[東京大学地震研究所]]付属地震予知情報センター教授
*[[1997年]] 東京大学地震研究所付属地震予知情報センター長
*[[1997年]] 東京大学地震研究所付属地震予知情報センター長
*[[2003年]][[10月18日]] [[死去]][[位階|従四位]]・[[旭日章|勲四等旭日小綬章]]
*[[2003年]][[10月18日]] [[死去]] [[位階|従四位]]・[[旭日章|勲四等旭日小綬章]]


==研究内容==
== 研究内容 ==
1970年代にはコンピュータを用た[[地震]]のシミュレーションなど行っていた。1980年代以降は地震の初期破壊過程の研究を行い、[[金森博雄]]らと震源の解析方法を確立した。さらに世界の主要な地震について発生直後に解析し[[インターネット]]上でそれを公開し続けた。これらの解は「菊地解」と言われ、震源解析の研究のたたき台なることが多かった。
1970年代にはコンピュータを使た[[地震]]のシミュレーションを調査した。1980年代以降は地震の初期破壊過程の研究を行い、[[金森博雄]]らと震源の解析方法を確立した。また、世界の主要な地震について発生直後に解析し[[インターネット]]上でそれを公開した。これらは「菊地解」と称され、震源解析の研究の基盤を確立し{{要出典|date=2020年9月1日}}。ま、地震発生直後地震の実態を把握に焦点を当て、インターネットの普及に伴い地震研究のリアルタイム化を推進した。その後の[[緊急地震速報]]の研究・開発にも寄与した。


1995年に発生した[[兵庫県南部地震]]では、地震計の波形分析により地下の破壊が2段階の発生を解明し、多重震源であことを迅速に発表し<ref>本震は“双子地震” 地下破壊、1秒後に2度目 - [[産経新聞]]、1995年1月21日</ref>。なお、主要な地震の直後解析(リアルタイム地震学)については、当時の部下で名古屋大学准教授の[[山中佳子]]が継承している{{要出典|date=2020年9月1日}}
また、地震発生直後にその地震の実態を掴むことに重きを置き、インターネットの普及とともに地震研究のリアルタイム化を推し進めた人物である。その後の[[緊急地震速報]]の研究・開発にも彼の寄与するところが大きい。


== 著書 ==
1995年に発生した[[兵庫県南部地震]]では、地震計の波形分析により地下の破壊が2段階で起きたことを解明し、多重震源であったことをいち早く発表している<ref>本震は“双子地震” 地下破壊、1秒後に2度目 - [[産経新聞]]、1995年1月21日</ref>。

なお、主要な地震の直後解析(リアルタイム地震学)については、当時の部下で、現在名古屋大学准教授の[[山中佳子]]が継承している。

==著書==
*地震の発生機構、『地震の事典』(1987年;共著)、朝倉書店
*地震の発生機構、『地震の事典』(1987年;共著)、朝倉書店
*『地震の科学』(1996年;共著)、丸善
*『地震の科学』(1996年;共著)、丸善
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*地球科学の新展開第2巻『地殻ダイナミクスと地震発生』(2003年;編集責任者)、朝倉書店
*地球科学の新展開第2巻『地殻ダイナミクスと地震発生』(2003年;編集責任者)、朝倉書店


==脚注==
== 脚注 ==
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==参考文献==
== 参考文献 ==
*月刊地球,号外No.45,2004,海洋出版 (菊地正幸の追悼特集号)
*月刊地球,号外No.45,2004,海洋出版 (菊地正幸の追悼特集号)


==関連項目==
== 関連項目 ==
*[[地震学]]
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*[[震源]]
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/kikuchi/Jkikuchi.html 菊地正幸のホームページ]
*[http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/kikuchi/Jkikuchi.html 菊地正幸のホームページ]
* [http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/sanchu/Seismo_Note/YCU_report/ YCU地震学レポート](震源解析の手法開発と速報(1991年~1996年6月))
*[http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/sanchu/Seismo_Note/YCU_report/ YCU地震学レポート](震源解析の手法開発と速報(1991年~1996年6月))
* [http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/sanchu/Seismo_Note/ EIC地震学ノート](震源解析の速報(1996年8月~))
*[http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/sanchu/Seismo_Note/ EIC地震学ノート](震源解析の速報(1996年8月~))


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2020年9月2日 (水) 02:00時点における版

菊地正幸(きくち まさゆき、1948年1月19日 - 2003年10月18日)は、日本地震学者である。特にリアルタイムでの震源解析に努めた。

経歴

研究内容

1970年代にはコンピュータを使用した地震のシミュレーションを調査した。1980年代以降は地震の初期破壊過程の研究を行い、金森博雄らと震源の解析方法を確立した。また、世界の主要な地震について発生直後に解析しインターネット上でそれを公開した。これらは「菊地解」と称され、震源解析の研究の基盤を確立した[要出典]。また、地震発生直後に地震の実態を把握に焦点を当て、インターネットの普及に伴い地震研究のリアルタイム化を推進した。その後の緊急地震速報の研究・開発にも寄与した。

1995年に発生した兵庫県南部地震では、地震計の波形分析により地下の破壊が2段階の発生を解明し、多重震源であることを迅速に発表した[1]。なお、主要な地震の直後解析(リアルタイム地震学)については、当時の部下で名古屋大学准教授の山中佳子が継承している[要出典]

著書

  • 地震の発生機構、『地震の事典』(1987年;共著)、朝倉書店
  • 『地震の科学』(1996年;共著)、丸善
  • 『リアルタイム地震学』(2003年)、東京大学出版会
  • 地球科学の新展開第2巻『地殻ダイナミクスと地震発生』(2003年;編集責任者)、朝倉書店

脚注

  1. ^ 本震は“双子地震” 地下破壊、1秒後に2度目 - 産経新聞、1995年1月21日

参考文献

  • 月刊地球,号外No.45,2004,海洋出版 (菊地正幸の追悼特集号)

関連項目

外部リンク