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2016年10月11日 (火) 18:20時点における版

マツバラン目
マツバラン
分類(綱以下はSmith et al. (2006)
: 植物界 Plantae
: シダ植物門 Pteridophyta
下門 : "大葉シダ植物" "Monilophyta"
: マツバラン綱 Psilotopsida
: マツバラン目 Psilotales
学名
Psilotales Prantl [1]

マツバラン目(マツバランもく、Psilotales)はシダ植物分類群のひとつ。マツバラン科の1科からなる[1]が、イヌナンカクラン科を分けることもある。日本にはマツバラン1種のみが自生する。

と明確ながなく、地下部は枝分かれした地下茎からなり、地上部はが二又分枝しながら伸び、胞子嚢をつける。ただし、茎には短い針状の突起があり、これを葉の一種と見る向きもある。イヌナンカクラン科では先端の茎が扁平で、葉のように見える。

従来の形態学的研究からは、分類学的位置は明確でなかった。形態の上からは、分化が見られず、二叉分枝する茎だけからなる構造は維管束植物におけるきわめて祖先的なものと考えられる。そのため最初の陸上植物の形態をとどめたものとして、原始的な維管束植物とされる化石植物のリニア属 (Rhynia) に近縁と考えられたこともある。その点から、リニアやそれに類する植物を古生マツバラン類と呼んだこともある。

従来は葉が無いことなどからヒカゲノカズラ植物門小葉類)に含めたが、分子系統解析により大葉類の1系統であることが明らかとなった[2]。そのため、マツバランの原始的な形態は二次的なものと解釈して、ハナヤスリ類と合わせひとつの綱(マツバラン綱、Psilotopsida)として、シダ植物門の中に含めるよう変わってきている。

脚注および参考文献

  1. ^ a b c Smith et al (2006)
  2. ^ Soltis et al (1999)