「ローラ・B06/51」の版間の差分
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2013年8月17日 (土) 13:03時点における版
ローラ・B06/51 | |
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2007年 ミハエル・クルム選手の車両 | |
ボディ | |
乗車定員 | 1人 |
ボディタイプ | フォーミュラカー |
駆動方式 | MR |
パワートレイン | |
エンジン |
ホンダ(HF386E)又はトヨタ(RV8J) 3,000cc V型8気筒 |
最高出力 | 560PS |
変速機 |
ローラLT2A:6速シーケンシャル+ ザイテック製パドルシフト(2008年-) |
車両寸法 | |
ホイールベース | 3,000 mm |
全長 | 4,667.5 mm |
全幅 | 1,879 mm |
系譜 | |
後継 | スウィフト・017.n(FN09) |
ローラ B06/51は、ローラが開発したフォーミュラカー。フォーミュラ・ニッポンに2006年から2008年まで使用された。
なお、フォーミュラ・ニッポンの主催者である日本レースプロモーション(JRP)における呼称は「FN06」である。
開発の方針
ウイングカー(グランド・エフェクト・カー)化によるグランドエフェクト増大が大きなポイントである。これまでのシャシーは、ダウンフォース抑制のためフラットボトム規定に基づいて作られていたが、「FN06」は、サイドポッド下面後端形状とディフューザー周辺にベンチュリを構成できるようにしたウイングカーである。この結果、ダウンフォースは約10%増大。
さらに2007年は、バージボードとサイドポッド側面下部にスカートを追加し、リアウィングの3rdエレメントを廃止。ドラッグを低減しながらダウンフォースを安定して発生し、操縦性は一段と向上した。 よって、ドライバーが思い切ったバトルを繰り広げられるようになっている。
ただ一方で、ダウンフォースが増加した上、当時のフォーミュラ・ニッポンではパワーステアリングの使用が認められていなかったため、「ステアリングが重過ぎる」と訴えるドライバーが増加。このためドライバーの負担軽減を目的に、当初2009年からの採用が予定されていたパドルシフト(セミオートマチックトランスミッション)を1年前倒しして2008年から導入することとなった。
シャシーの改良については、走行性能に直接関係する部分は禁止されており、リヤビューミラー、ラジエターインテーク、ブレーキ冷却ダクトなどごく一部に限られている。そのためチーム間の性能格差は基本的に存在せず、各選手、チームはセッティングの工夫とドライバーの腕のみでライバルと戦わざるを得ない。その結果、レースでは接戦が多くなる。
スペック
シャーシ
- 全長:4,667.5 mm
- 全幅:1,879 mm
- ホイルベース:3,000 mm
- 前トレッド:1,503 mm
- 後トレッド:1,389 mm
- クラッチ:AP 4プレート(カーボンorメタル:チームで異なる)
- ブレーキキャリパー:ブレンボ 4ポット
- ブレーキディスク・パッド:カーボンメタル・スチール(ベンチレーテッドタイプ)
- ホイール:チームで異なる(BBS,RAYS)
- タイヤ:ブリヂストン
- 燃料タンク:135L ATL製
- ギヤボックス:ローラLT2A(6速シーケンシャル、2008年からザイテック製のパドルシフトが組み合された)
エンジン
- 供給メーカー:ホンダ(HF386E)、トヨタ(RV8J)
- 気筒数・角度:V型8気筒・90度
- 排気量:3,000cc
- 最高回転数:10,300rpm(レギュレーションによる)
- 最大馬力:約550PS
- 重量:127kg
- スパークプラグ:チームで異なる
- 燃料:無鉛ハイオクガソリン(サーキットで異なる)
- 潤滑油:チームで異なる