「不飽和結合」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
あら金 (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
あら金 (会話 | 投稿記録)
+
3行目: 3行目:
通常の有機化合物においては、[[二重結合]]あるいは[[三重結合]]を有することであり、炭素原子間に不飽和結合を持つものとしては、[[アルケン]]、[[アルキン]]、[[芳香族化合物]]などがある。また、不飽和結合は炭素原子間である必要はなく、[[ケトン]]、[[アルデヒド]]、[[イミン]]も不飽和化合物である。
通常の有機化合物においては、[[二重結合]]あるいは[[三重結合]]を有することであり、炭素原子間に不飽和結合を持つものとしては、[[アルケン]]、[[アルキン]]、[[芳香族化合物]]などがある。また、不飽和結合は炭素原子間である必要はなく、[[ケトン]]、[[アルデヒド]]、[[イミン]]も不飽和化合物である。


== 種類 ==
不飽和化合物ないしは不飽和結合を含む化合物群を次に示す。
*鎖状の不飽和化合物
**炭化水素化合物
***[[アルケン]]([[二重結合]]のみ)- [[エチレン]]、[[プロピレン]]、etc.
***[[アルキン]]([[三重結合]]のみ)
***'''クムレン''' - '''アレン'''
***[[ポリエン]](共役不飽和化合物)
**複素化合物 - [[カルボニル基]]、[[イミノ基]]
**環状の不飽和化合物
**炭化水素化合物
***[[ベンゼン]](共役二重結合6員環)
***'''アヌレン'''(6員環より大きい共役二重結合化合物)
**複素環化合物 - [[チオフェン]]、[[ピリジン]]、etc.

== 性質 ==
ある化合物が'''不飽和結合'''を持つとき、その不飽和結合が[[芳香性]]を持たない場合は、何らかの[[付加反応]]を起こしうる。
ある化合物が'''不飽和結合'''を持つとき、その不飽和結合が[[芳香性]]を持たない場合は、何らかの[[付加反応]]を起こしうる。



2006年1月27日 (金) 23:55時点における版

不飽和結合(ふほうわけつごう、unsaturated bonds)とは、隣接する原子間で2価以上で結合している化学結合であり、1つのσ結合と1つないしは2つのπ結合から形成されている。不飽和結合を持つ化合物を不飽和(化合物)と呼ぶ、ただし、錯体においては18電子則を満たさないものを不飽和(化合物)であると言う。

通常の有機化合物においては、二重結合あるいは三重結合を有することであり、炭素原子間に不飽和結合を持つものとしては、アルケンアルキン芳香族化合物などがある。また、不飽和結合は炭素原子間である必要はなく、ケトンアルデヒドイミンも不飽和化合物である。

種類

不飽和化合物ないしは不飽和結合を含む化合物群を次に示す。

性質

ある化合物が不飽和結合を持つとき、その不飽和結合が芳香性を持たない場合は、何らかの付加反応を起こしうる。