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皮膚の[[色素細胞]]の[[異常増殖]]や、皮膚の[[内出血]]によって、皮膚が赤紫色などに変色する。
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[[外傷]]によりできた[[後天性]](紫斑)の痣の場合は放置していけば自然と元の色に戻っていくが、[[先天性]](母斑)の場合は元々の色素異常が原因であるのでずっとそのままである。
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[[水滸伝]]の登場人物[[楊志]]のように、痣が[[武勇]]の象徴として扱われるケースも古来から存在する。
[[水滸伝]]の登場人物[[楊志]]のように、痣が[[武勇]]の象徴として扱われるケースも古来から存在する。
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反応は、次のとおりである。
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==脚注==
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== 関連項目 ==
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2011年6月16日 (木) 03:02時点における版

痣の一種

(あざ)は皮膚に現れる赤や青などの変色のこと。

皮膚の色素細胞異常増殖や、皮膚の内出血によって、皮膚が赤紫色などに変色する。

外傷によりできた後天性紫斑)の痣の場合は放置していけば自然と元の色に戻っていくが、先天性母斑)の場合は元々の色素異常が原因であるのでずっとそのままである。

水滸伝の登場人物楊志のように、痣が武勇の象徴として扱われるケースも古来から存在する。

反応

ヘム酸素添加酵素は、赤血球に含まれるヘモグロビンの構成物質であるヘム環のα-メチレン架橋で切断・開環してビリベルジンを生成する。ビリベルジンは、引き続きビリベルジン還元酵素によりビリルビンに変換される。

反応は、次のとおりである。

ヘム + NADPH + H+ + 3 O2 → ビリベルジン + Fe2+ + CO + NADP+ + H2O[1]

この反応は、事実上すべての細胞で起こり得る。この典型的な例がの形成である。内出血による痣は癒えるにしたがって、赤色のヘム、緑色のビリベルジン、黄色のビリルビンへと変化していく。

脚注

  1. ^ Evans JP, Niemevz F, Buldain G, de Montellano PO (July 2008). “Isoporphyrin intermediate in heme oxygenase catalysis. Oxidation of alpha-meso-phenylheme”. J. Biol. Chem. 283 (28): 19530–9. doi:10.1074/jbc.M709685200. PMC 2443647. PMID 18487208. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2443647/. 

関連項目