「ヒマラヤ杉に降る雪」の版間の差分
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『'''ヒマラヤ杉に降る雪'''』 |
『'''ヒマラヤ杉に降る雪'''』({{lang|en|Snow Falling on Cedars}})は、1999年の[[アメリカ映画]]作品。原作は、[[ペン/フォークナー賞]](第15回 1995年)を受賞した[[デイヴィッド・グターソン]]{{enlink|David Guterson}}のベストセラー小説 ''{{lang|en|Snow Falling on Cedars}}''(日本では『殺人容疑』の訳題で[[講談社]]より刊行)。 |
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==キャスト== |
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制作に参加した[[エキストラ]]の多数が、実際に1940年代の[[日系人の強制収容]]所送りになった日系アメリカ人で構成されたこともあり、作品中において、日系人差別混じりの法廷の内容や日系人の強制収容所シーンを描くにあたって、小説原作作品ながら史実に基づいた仕上がりとなった作品と評されている。 |
制作に参加した[[エキストラ]]の多数が、実際に1940年代の[[日系人の強制収容]]所送りになった日系アメリカ人で構成されたこともあり、作品中において、日系人差別混じりの法廷の内容や日系人の強制収容所シーンを描くにあたって、小説原作作品ながら史実に基づいた仕上がりとなった作品と評されている。 |
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なお、Snow Falling on Cedars を邦題 ヒマラヤ杉に降る雪と訳していますが、これは植物学的には誤訳です。ヒマラヤスギは、マツ科ですが、その名の通り、ヒマラヤ周辺が産地で、最近は、世界中の公園などに植えられていますが、この映画の舞台となった米国のワシントン州オリンピック半島付近には、自然にはヒマラヤスギはありません。あの辺は、このヒノキ科のネズコ類Western Red Cedar( Thuja plicata 和名アメリカネズコ、ベイスギ)、やマツ科のトウヒ類Spruce (Picea sp.)、の大森林地帯です。英和辞書が cedar をヒマラヤスギ(Cedrus deodora)やスギとしか訳していませんので、このような自然植生を理解してない映画の題になってしまいます。 |
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日本語訳題『ヒマラヤ杉に降る雪』は植物学的に見れば誤訳であり、舞台となったワシントン州オリンピック半島付近に[[マツ科]]の[[ヒマラヤスギ]](''Cedrus deodora'')は自生していない。これは、[[シダー]](ceder)の英語における用法が広く、日本語への翻訳にも混乱が生じていることが原因である。当地で多く見られる ceder は、[[ヒノキ科]]の[[ベイスギ]](Western Red Cedar, ''Thuja plicata'')などである。 |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
2011年5月8日 (日) 10:13時点における版
ヒマラヤ杉に降る雪 Snow Falling on Cedars | |
---|---|
監督 | スコット・ヒックス |
脚本 |
スコット・ヒックス ロン・バス |
製作 |
キャスリーン・ケネディ フランク・マーシャル |
製作総指揮 | ロイド・エー・シルヴァーマン |
出演者 |
イーサン・ホーク 工藤夕貴 |
音楽 | ジェームズ・ニュートン・ハワード |
撮影 | ロバート・リチャードソン |
編集 | ハンク・コーウィン |
配給 | ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ |
公開 |
1999年12月9日 2000年4月1日 |
上映時間 | 127分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語・日本語・ドイツ語 |
製作費 | $36,000,000 |
『ヒマラヤ杉に降る雪』(Snow Falling on Cedars)は、1999年のアメリカ映画作品。原作は、ペン/フォークナー賞(第15回 1995年)を受賞したデイヴィッド・グターソン (David Guterson) のベストセラー小説 Snow Falling on Cedars(日本では『殺人容疑』の訳題で講談社より刊行)。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
イシュマエル・チェンバーズ | イーサン・ホーク | 宮本充 |
ハツエ・ミヤモト | 工藤夕貴 | 工藤夕貴 |
アート・モラン保安官 | リチャード・ジェンキンス | |
少女時代のハツエ | 鈴木杏 | 鈴木杏 |
カズオ・ミヤモト | リック・ユーン | 高瀬右光 |
アーサー・チェンバーズ | サム・シェパード | 佐久田修 |
ネルズ・ガドマンドソン弁護士 | マックス・フォン・シドー | 内田稔 |
フィールディング判事 | ジェームズ・クロムウェル | 松岡文雄 |
アルビン・フックス検事 | ジェームズ・レブホーン | 水野龍司 |
ゼンヒチ・ミヤモト | ケイリー=ヒロユキ・タガワ |
内容紹介
1954年12月、日系アメリカ人漁師カズオ(リック・ユーン)は、同僚カール(エリック・サル)を殺害した第一級殺人容疑で罪に問われていた。裁判取材を行う地元新聞記者のイシュマエル(イーサン・ホーク)は、カズオの容疑を晴らす可能性の高い証拠を掴んだが、カズオの妻であり彼自身の幼馴染のハツエ(工藤夕貴)との間の過去の恋愛関係に対する感傷の想いが断ち切れず、また、日系アメリカ人への厳しい偏見と大戦という強い背景によって成就できなかった自分達の関係について自身で整理出来ないでいることにより、掴んだ証拠をどのように扱うべきか悩んでいたのだった。
その他
制作に参加したエキストラの多数が、実際に1940年代の日系人の強制収容所送りになった日系アメリカ人で構成されたこともあり、作品中において、日系人差別混じりの法廷の内容や日系人の強制収容所シーンを描くにあたって、小説原作作品ながら史実に基づいた仕上がりとなった作品と評されている。
日本語訳題『ヒマラヤ杉に降る雪』は植物学的に見れば誤訳であり、舞台となったワシントン州オリンピック半島付近にマツ科のヒマラヤスギ(Cedrus deodora)は自生していない。これは、シダー(ceder)の英語における用法が広く、日本語への翻訳にも混乱が生じていることが原因である。当地で多く見られる ceder は、ヒノキ科のベイスギ(Western Red Cedar, Thuja plicata)などである。