「コストパフォーマンス」の版間の差分
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
6行目: | 6行目: | ||
また近年では、[[費用便益分析]]として、政策においても費用対効果の考え方を導入する動きが強まっている。これは、諸外国では政策を立案および評価する時に、その政策を行うことにかかる費用(政策を行うことで出来なくなる分である[[機会費用]]を含む)と、その政策によって得られる便益とを比較する[[費用便益分析]]が綿密に行われるようになってきたことを見習ったものである。 |
また近年では、[[費用便益分析]]として、政策においても費用対効果の考え方を導入する動きが強まっている。これは、諸外国では政策を立案および評価する時に、その政策を行うことにかかる費用(政策を行うことで出来なくなる分である[[機会費用]]を含む)と、その政策によって得られる便益とを比較する[[費用便益分析]]が綿密に行われるようになってきたことを見習ったものである。 |
||
なお、[[生物学]]の[[生態学]]の分野では、[[最適戦略選択説]]がほぼ同様な分析を行う。 |
|||
== コストパフォーマンスが高くなる条件 == |
== コストパフォーマンスが高くなる条件 == |
2010年3月30日 (火) 02:14時点における版
コストパフォーマンス(cost performance、CP)とは、あるものが持つ価格と価値を対比させた度合い。費用対効果または対費用効果。
コストパフォーマンスという言葉は英語圏で日常的に使われていると思われがちだが、実際は専門的な用語であり、日常会話で使われることはほとんどない。普通の人に言ってもまず通じず、ほぼ和製英語といっても過言ではない。実際、この記事は日本語版以外英語版にすらない。
日本での意味は投資しようとする商品やサービスなどの価額が、満足度・機能などの価値に見合っているかどうかを表現する場合に使われる。絶対的な商品やサービスの質のみを考えているわけではなく、価格に比べて、質なり結果が良いか悪いかという場合に使う考え方。したがって、いわゆる高級品であってもコストパフォーマンスが悪い場合があり、同様に廉価品でもコストパフォーマンスが良い場合がある。イメージとしては、(尋常ではないくらい高い・良い)よりも(ありえないくらい安い・そこそこ)のほうがコストパフォーマンスが良い。日本語としてはお買い得商品、というのもコストパフォーマンスがよい、とほぼ同義である。
また近年では、費用便益分析として、政策においても費用対効果の考え方を導入する動きが強まっている。これは、諸外国では政策を立案および評価する時に、その政策を行うことにかかる費用(政策を行うことで出来なくなる分である機会費用を含む)と、その政策によって得られる便益とを比較する費用便益分析が綿密に行われるようになってきたことを見習ったものである。
なお、生物学の生態学の分野では、最適戦略選択説がほぼ同様な分析を行う。
コストパフォーマンスが高くなる条件
一般に商品はそれを作るための材料費と加工費といった、それを作るのに必要な金額より高い価格を持つ。これを下回る価格を設定すれば、明らかに販売するごとに赤字が出る。しかし、時にこれを下回る価格設定が行われる場合があり、そういった場合に購入すると、大変お買い得になる。そのような価格設定が行われるのは、たとえば同系機種の新しい型がでる前であったり、集客の効果をねらったりといった特別な条件下で見られる。
そうでない場合には、普通はコストパフォーマンスがよいのは、よく売れる価格帯のものである。商品は上記のようなここの商品を作るのに必要な金額の他に、それを開発するための費用が必要であり、これは往々にして個々の商品の金額を大きく超える。したがって、多く売れれば売れるほど、この金額を個々の商品にかぶせる量を少なくすることができる。またそういった価格帯は、企業間でも取り合いが多いから、できる限り安くて良い商品にしなければ競争に負ける。
用例
- コストパフォーマンスが高い コストパフォーマンスが良い(支払う金額よりも価値が高い)
- コストパフォーマンスが低い コストパフォーマンスが悪い(支払う金額よりも価値が低い)
類似した表現
ギャンブルなど、費用と効果の一方または両方が0になる可能性のある場合、リスク(費用・失敗確率)とリターン(効果・成功確率)で表現する事がある。
用例
- ローリスクハイリターン(失敗の確率が低く高い効果を見込める)
- ハイリスクローリターン(失敗する危険が高い上得るものは少ない)
- ハイリスクハイリターン(高い効果を見込めるが失敗する危険も高い)
- ローリスクローリターン(失敗の確率は低いが得るものは少ない)