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一方、LAN ManagerクライアントではNetBIOSを拡張した[[NetBEUI]]の他[[TCP/IP]]などのプロトコルが使え、また、NetWareクライアント機能を追加することもできた。
一方、LAN ManagerクライアントではNetBIOSを拡張した[[NetBEUI]]の他[[TCP/IP]]などのプロトコルが使え、また、NetWareクライアント機能を追加することもできた。


このLAN Manager Clientのライセンスが興味深い。当時、市場を先行するNetwareに対抗するため、LAN Manager Clientは「無制限インストール」を認められていた。
このLAN Manager Clientのライセンスが興味深い。[[Windows NT]] [[サーバ|Server]]の[[CD-ROM]]などにも収録されており、当時、市場を先行するNetwareに対抗するため、LAN Manager Clientは「無制限インストール」を認められていた。


Windows NT Serverのドメインコントローラや、Windows 2000サーバ以降の[[Active Directory]]などは、LAN Managerの後継(バンドル版)である。
Windows NT Serverのドメインコントローラや、Windows 2000サーバ以降の[[Active Directory]]などは、LAN Managerの後継(バンドル版)である。

2009年10月28日 (水) 08:16時点における版

LAN Manager
開発元 マイクロソフト
最新版
(開発・販売停止済)
対応OS OS/2(サーバ),MS-DOS(クライアント)
種別 ネットワークオペレーティングシステム
ライセンス プロプライエタリ
テンプレートを表示

LAN Manager(LANマネージャー)は、マイクロソフトが販売していた、ネットワークオペレーティングシステムである。

概要

LAN Managerは、マイクロソフトスリーコム(3COM)と共同で開発した、ネットワークオペレーティングシステムであり、3COMの3+Shareネットワークサーバソフトウェアの後継として設計された。NTLM(Windows NT LAN Manager)との混同に要注意である。

LAN Managerは、ドメインコントローラによるユーザーアカウント管理機能と、ファイルサーバ機能、プリンタサーバ機能を提供した。

LAN ManagerサーバはOS/2で稼働した。LAN ManagerクライアントはMS-DOSなどで稼働し、NetBIOSプロトコル上のServer Message Blockプロトコルを使用した。なお当時のNetWareや後のWindows Serverなどと異なり、LAN Managerはネットワークオペレーティングシステムとはいえ単体販売されたソフトウェアであり、OS(OS/2)から見ればアプリケーション(ミドルウェア)の1つである。

1990年にマイクロソフトは多数の拡張を加えたLAN Manager 2.0を発表した。最終バージョンは2.2で、マイクロソフト版のOS/2 1.31を含んでいた。そして1993年(日本では1994年)の Windows NT Advanced Serverの登場まで、マイクロソフトの戦略的なサーバシステムであり続けた。

一方、LAN ManagerクライアントではNetBIOSを拡張したNetBEUIの他TCP/IPなどのプロトコルが使え、また、NetWareクライアント機能を追加することもできた。

このLAN Manager Clientのライセンスが興味深い。Windows NT ServerCD-ROMなどにも収録されており、当時、市場を先行するNetwareに対抗するため、LAN Manager Clientは「無制限インストール」を認められていた。

Windows NT Serverのドメインコントローラや、Windows 2000サーバ以降のActive Directoryなどは、LAN Managerの後継(バンドル版)である。

LAN Managerは多数のベンダーがライセンスを受けた。

脚注


関連項目

外部リンク