「歩兵砲」の版間の差分

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広義には[[迫撃砲]]を含むが、一般に歩兵砲と言う場合は通常形式の火砲を指す。また、現在の軍隊では旧来歩兵砲の担っていた地位はほとんど迫撃砲や[[無反動砲]]、[[対戦車ロケット弾|対戦車ロケットランチャー]]、[[対戦車ミサイル]]に置き換えられており、いわゆる歩兵砲は、もはや過去の存在である。
広義には[[迫撃砲]]を含むが、一般に歩兵砲と言う場合は通常形式の火砲を指す。また、現在の軍隊では旧来歩兵砲の担っていた地位はほとんど迫撃砲や[[無反動砲]]、[[対戦車ロケット弾|対戦車ロケットランチャー]]、[[対戦車ミサイル]]に置き換えられており、いわゆる歩兵砲は、もはや過去の存在である。


歩兵砲の性能の上限を定めるものは、しばしば各国において歩兵科と砲兵科の管轄争いの結果となって現われる。各国陸軍部内における両兵科の発言力によって異なるものの、少人数で運用や移動が容易ように射程や口径の面で一定以下の規模であることが歩兵砲にはまず求められる。
歩兵砲の性能の上限を定めるものは、しばしば各国において歩兵科と砲兵科の管轄争いの結果となって現われる。各国陸軍部内における両兵科の発言力によって異なるものの、当該国軍砲兵科機嫌を損ねい程度に射程や口径の面で一定以下の規模であることが歩兵砲にはまず求められる。その上で、その範囲内において、当該国軍歩兵科の要求性能を可能な限り満たすというのが歩兵砲の機能性能を定める要因となる。従って、歩兵砲の機能性能は単に戦術的要請のみで決まるものではなく、必然的に国毎にバラエティに富むものとなる。また、分解搬送が容易で重量も軽いことから[[山砲]]は歩兵砲用途にも好適な場合が多く、旧式化した山砲を歩兵科に融通転用した例も各国で少なくない
その上で、その範囲内において、当該国軍歩兵科の要求性能を可能な限り満たすというのが歩兵砲の機能性能を定める要因となるわけで、従って歩兵砲の機能性能は必然的に国毎にバラエティに富むものとなる。また、[[四一式山砲]]のように[[山砲]]を流用することもある。


===ベルギー===
===ベルギー===

2008年9月13日 (土) 13:32時点における版

歩兵砲(ほへいほう)とは、歩兵の近接支援を行い陣地などを榴弾で攻撃するため、歩兵科が独自に運用する目的を以って整備される火砲を言う。即ち、砲でありながら砲兵科の管轄でないことが唯一最大の特徴となる。しばしばIG (Infantry Gun)と略される。また従って、配備先は歩兵連隊大隊となる。

広義には迫撃砲を含むが、一般に歩兵砲と言う場合は通常形式の火砲を指す。また、現在の軍隊では旧来歩兵砲の担っていた地位はほとんど迫撃砲や無反動砲対戦車ロケットランチャー対戦車ミサイルに置き換えられており、いわゆる歩兵砲は、もはや過去の存在である。

歩兵砲の性能の上限を定めるものは、しばしば各国において歩兵科と砲兵科の管轄争いの結果となって現われる。各国陸軍部内における両兵科の発言力によって異なるものの、当該国軍砲兵科の機嫌を損ねない程度に射程や口径の面で一定以下の規模であることが歩兵砲にはまず求められる。その上で、その範囲内において、当該国軍歩兵科の要求性能を可能な限り満たすというのが歩兵砲の機能性能を定める要因となる。従って、歩兵砲の機能性能は単に戦術的要請のみで決まるものではなく、必然的に国毎にバラエティに富むものとなる。また、分解搬送が容易で重量も軽いことから山砲は歩兵砲用途にも好適な場合が多く、旧式化した山砲を歩兵科に融通転用した例も各国で少なくない。

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