「崇高」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Tmonzenet (会話 | 投稿記録)
en:Sublime (philosophy)を参考に若干加筆
Loveless (会話 | 投稿記録)
m robot Adding: de, es, fr, it, pl, sv
9行目: 9行目:
{{字引}}
{{字引}}
[[category:美意識|すうこう]]
[[category:美意識|すうこう]]

[[de:Das Erhabene]]
[[en:Sublime (philosophy)]]
[[en:Sublime (philosophy)]]
[[es:Sublime]]
[[fr:Sublime]]
[[it:Sublime]]
[[pl:Wzniosłość]]
[[sv:Sublim]]

2007年6月27日 (水) 19:25時点における版

崇高(すうこう)とは美的範疇であり、巨大なもの、勇壮なものに対したとき対象に対して抱く感情また心的イメージをいう美学上の概念である。計算、測定、模倣の不可能な、何にも比較できない偉大さを指し、自然やその広大さについていわれることが多い。

崇高について初めて論じたのはロンギヌスであるとされる。フランスでボワローが1674年に伝ロンギノス『崇高について』を翻訳したことから注目され、詩学の中心概念のひとつとなった。

18世紀になるとアイルランドのエドマンド・バーク(1756年の『崇高と美の観念の起源』)、ドイツのイマヌエル・カント(1764年の『美と崇高の勘定に関する観察』)が崇高を主題的に論じた。両者の場合、崇高と美が対立するものとみなしている。その後はむしろ崇高を美の一種とみなす傾向がある。

19世紀のロマン主義以降は崇高はあまり注目されなくなった。しかし、フランソワ・リオタールの1994年の著書『崇高論』で取り上げるなど再び議論されつつある。