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2007年6月27日 (水) 19:25時点における版
崇高(すうこう)とは美的範疇であり、巨大なもの、勇壮なものに対したとき対象に対して抱く感情また心的イメージをいう美学上の概念である。計算、測定、模倣の不可能な、何にも比較できない偉大さを指し、自然やその広大さについていわれることが多い。
崇高について初めて論じたのはロンギヌスであるとされる。フランスでボワローが1674年に伝ロンギノス『崇高について』を翻訳したことから注目され、詩学の中心概念のひとつとなった。
18世紀になるとアイルランドのエドマンド・バーク(1756年の『崇高と美の観念の起源』)、ドイツのイマヌエル・カント(1764年の『美と崇高の勘定に関する観察』)が崇高を主題的に論じた。両者の場合、崇高と美が対立するものとみなしている。その後はむしろ崇高を美の一種とみなす傾向がある。
19世紀のロマン主義以降は崇高はあまり注目されなくなった。しかし、フランソワ・リオタールの1994年の著書『崇高論』で取り上げるなど再び議論されつつある。
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