河内荘 (美作国)

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河内荘(こうちのしょう)とは、美作国大庭郡(現在の岡山県真庭市)にあった荘園

概要[編集]

賀茂別雷神社領であり、『賀茂社記』(1090年(寛治4年)条)に同社の便補保として登場するのが初出である。後に藤原実定寄進による河内南荘が成立した。1184年(元暦元年)の源頼朝下文によれば、河内荘は賀茂別雷神社領、同南荘は同社の四条坊門別宮を本所・藤原実定が領家賀茂県主氏預所であったことが知られる。室町時代に入ると、上河内荘下河内荘に分割された。

参考文献[編集]

  • 三好基之「河内庄」(『岡山県大百科事典』(山陽新聞社、1980年)
  • 須磨千穎「河内荘」(『国史大辞典 15』(吉川弘文館、1996年) ISBN 978-4-642-00515-9