汐見町 (台南市)

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汐見町(しおみちょう)は、日本統治時代の台湾における台南州台南市の地名。海を眺望できることから、この名が付けられた。

この地名が登場したの1937年であり、台南市が都市として拡張発展していくと、地方政府は町名改正により新町名の一つとして制定することを計画した[1]。その他に新設が計画された町名としては、伏見町水道町白川町若竹町乃木町青葉町昭和町などがある。汐見町は市の南縁の大字桶盤浅から、おおよそ現在の金華路体育路と、その間の健康路以南の区域が該当した[2]。中心的な集落は、現在の水交社の公園地域にあった。

しかしながら日本の敗戦により、この行政区画が正式に施行されることはなく、一般的な呼称としてのみ使用された[3]

町内施設[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ 《台南市の新町の名が決定した~市の懇談會で》,まこと,昭和12年8月10日
  2. ^ 「臺南市街略圖」,《臺灣鐵道旅行案內》,1940年,臺灣總督府交通局鐵道部
  3. ^ 《臺灣市街町名改正之探討─以臺灣總督府檔案相關資料為範圍》,劉澤民,《臺灣地名研究成果學術研討會》頁123至236,2008年,國史館臺灣文獻館

関連項目[編集]