板そば

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板そば

板そば(いたそば)とは、山形県内陸部で広く食べられる蕎麦(そば)の一つである。

歴史と由来[編集]

昔大きな長い板や木箱にそばを盛り付け、農作等の共同作業や集会後に振舞ったのが由来とされている。本来は大きな木箱に盛られた山形風田舎そばを、複数の同席者で分け合って食べられていた。また、一緒に食べた人との仕事や人間関係のご縁が、水(縁)がこぼれ落ちる「ざる」ではなく、早く「板」に付きますよう(順調になりますように)との願かけと、細く長くそばに居られますようにとの縁起を担いで、「板そば」が振舞われ、仲間が揃った時に食べる縁起のいい〆の食べ物とされている。山形のそば屋では現在も2 - 3人前の板そばは、そば好きは1人で食べるのも普通であるが、数人で分け合って食べる為の5 - 12人前の大きな板そば用の木箱でも供されてる老舗そば屋もある。また、山形そばは(そばの実全粒を挽き二八が基本の「田舎そば」で)江戸そばと違い、色も黒く太切りで固いのが特徴で、江戸そばはそばつゆを少し付けて飲込み、のど越しの良さを味わうのが良しとされるが、山形の田舎そばは、呑み込めないほど固く太いが、噛めば噛むほどそば本来の味が出る噛むそばであり、また山形風そばつゆは、だしで割った薄めの味付けであり、そば全体をそばつゆに漬けて食べるのが、山形そばの正しい食べ方とされている。

板そばの特徴[編集]

ざるではなく木で作られた長方形の浅い箱状の器に薄く均一に盛られる。蒸籠に盛られるより水分の吸収が蕎麦に適している。通常は盛り蕎麦の3 - 5人前の量であるが、蕎麦好きであれば、軽く平らげることができる。