日本目録規則

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日本目録規則(にほんもくろくきそく、: Nippon Cataloging Rules、略称:NCR)とは、日本の図書館において標準的に用いられている目録規則である[1]。現在は、日本図書館協会目録委員会が編集し、日本図書館協会より出版されている。

概要[編集]

『日本目録規則1987年版改訂3版』までの規則は、大きく分けて、資料を識別するための書誌的要素を記録する「記述」に関する規則と、目録カード(記入)の検索および排列に用いる「標目」に関する規則という二つの部分から構成されていた。『日本目録規則2018年版』は、FRBRモデル等を基盤としているため、従来の構成を大きく変えたものとなっている[2]

刊行事情[編集]

『日本目録規則』(書籍)として日本図書館協会から出版されている。

2019年5月時点での最新版は、前年に発行された『2018年版』である。もっとも、過去の版を継続して使用している図書館も少なくない。

  • 『日本目録規則1943年版』‐青年図書館員聯盟編[3]
  • 『日本目録規則1952年版』
  • 『日本目録規則1965年版』‐洋書にも適用できる規則となった
  • 『日本目録規則新版予備版』- 1977年発行
  • 『日本目録規則1987年版』
  • 『日本目録規則1987年版改訂版』‐1994年発行
  • 『日本目録規則1987年版改訂2版』‐2001年発行
  • 『日本目録規則1987年版改訂3版』‐2006年発行
  • 『日本目録規則2018年版』‐2018年発行[4]日本図書館協会のウェブサイトにてPDF版が公開されているが、章ごとあるいは章の中の部分ごとの公開であり、ページ付は異なる[5]

脚注[編集]

  1. ^ 第5版,百科事典マイペディア, 図書館情報学用語辞典. “日本目録規則とは”. コトバンク. 2023年1月5日閲覧。
  2. ^ 日本図書館協会目録委員会 編『日本目録規則2018年版』日本図書館協会、2018年12月25日、23頁。ISBN 978-4-8204-1814-6 
  3. ^ 青年図書館員聯盟目録法制定委員会 編『日本目録規則』間宮不二雄、1942年。 
  4. ^ 日本目録規則(NCR)2018年版関連情報”. 日本図書館協会 (2019年3月23日). 2019年5月15日閲覧。
  5. ^ 日本図書館協会目録委員会 (2019年10月23日). “日本目録規則2018年版”. 日本図書館協会. 2021年12月27日閲覧。

参考文献[編集]

  • 日本図書館協会目録規則解説委員会 編『日本目録規則解説』日本図書館協会、1954年。  - 日本目録規則1952年版の解説書
  • 岩淵泰郎 編『日本目録規則1965年版実例集』日本図書館協会、1971年。  - 日本目録規則1965年版の目録カード実例集
  • 柴田正美 編『和書目録法入門』日本図書館協会〈図書館員選書 8〉、1995年。ISBN 4820494279  - 日本目録規則1987年版の解説書
  • 木村麻衣子 編『『日本目録規則2018年版』入門』日本図書館協会目録委員会、日本図書館協会〈JLA図書館実践シリーズ 47〉、2022年。ISBN 9784820421139  - 日本目録規則2018年版の解説書

関連項目[編集]

外部リンク[編集]