床入り

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床入り(とこいり)は、結婚初夜のしきたりのひとつ。

概略[編集]

小笠原流古式においては、寝所に、比翼枕、犬張子、乱箱、守刀、鶺鴒台などを置く。新夫婦は、角盥(つのだらい)に穂長(ほなが)と青石(あおいし)3つを入れ、手水を使い、新婦が先に、新郎が続いて床に入る。

これに先立って、床盃が行なわれる。

覗き[編集]

天皇や将軍の床入りの際、第三者が房中を監視するという風習があった。これは世継ぎが生まれた際の母親を特定するためとも、女性が処女であることを確認するためとも言われる。江戸の町衆は壁の薄い長屋などに住んでいたため、行為を覗かれることも日常であった。韓国でも伝統的に新婚初夜覗きの習慣がある。