巨乳ファンタジー5 〜王子リーン〜
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『巨乳ファンタジー5 〜王子リーン〜』とは、Waffleから2025年2月に発売される予定のアダルトゲームであり、巨乳シリーズナンバリング作品の第5弾にあたる[1]。
制作
[編集]王子3兄弟のうちの一人を主人公にするという案は前作『巨乳ファンタジー4』の時点から企画として存在していたが、王子では身分が高すぎて成り上がりのシナリオには不向きだと判断され、没になった[1]。
その後、『巨乳ファンタジー3』や『巨乳ファンタジー4』での手ごたえから、主人公のレベルを低くしすぎてもよくない[注釈 1]ので、これまでのシリーズ作品のようにエリート集団の中の落ちこぼれを主人公にしようという考えにいたり、前述の没案を再利用しようということになった[1]。
本作の初期案では、主人公のほかに、血のつながった同い年の王子や叔父も登場する予定だったが、話がまとまらなかったため、最終的には主人公と同い年の王子が2人おり、主人公のみが庶子として王位継承者から外されたという設定になった[1]。
巨乳シリーズにおけるサキュバスのイメージは『巨乳ファンタジー』のシャムシェルの存在が大きく、それこそ何も考えずにヒロインをサキュバスにしてしまうとそのイメージに影響されてしまうことから、『3』と『4』では意図的にサキュバスを登場させないようにしていたものの、却ってユーザーからのニーズからかけ離れたものになっていたのではないかという疑念がおこり、そのニーズに応えるならば前と同じものを出してもよいのではないかという考えにいたり、ヒロインにサキュバスを登場させることにした[1]。また、シャムシェルとの差別化を図ろうとすると窮屈になってしまうため、イメージの重複を許容することにしつつも、「もしサキュバスが超自然的な存在ではなく、人間と同じような存在だったら」という仮定を立てることにした[1]。その仮定を起点に、サキュバスが少数部族として設定され、そこから王国での立ち位置が固まっていった[1]。これらの設定を組み立てる中で、サキュバスとギャルを足したらシャムシェルと差別化できることに気づき、こうしてヒロインのひとり・サキュバスのベルベルが生まれた[1]。なお、物語では主人公のリーンに魔法のランプで呼び出される形で登場を果たしているが、ランプはあくまでも連絡手段であり、超自然存在であるランプの精は別物として設定されている[1]。また、この時点ではWaffle側からメインヒロイン4・5名、サブヒロイン5名以上というオーダーが寄せられており、どうしたものかと思っていたが、サキュバス族の女性を3人(メイン1:サブ2)出すことを思い当たった[1]。さらに、彼女たちは精力を得るためではなく、好きな人としかセックスしないという設定を立てた[1]。
『巨乳ファンタジー3』および『4』では過去作品との差別化を図るあまり女騎士が不在だったため、その反省としてツンとした女騎士を出すことにした[1]。当初はフォーリアという名前だったが冷たい感じが出ないということでソニアに変更された[1]。また、初期職業は元々親衛隊として設定されていたが、これでは国王限定になるため、近衛兵に変更された[1]。そのキャラクター性についてシナリオライターの鏡裕之は『巨乳ファンタジー』に登場するアイシスとの近似性を「BugBug」とのインタビューの中で語っている[1]。
舞台設定
[編集]『4』までの作品で用いられたユーロディアの世界では『巨乳ファンタジー』の主人公・リュートがもっともダイナミックな存在として描かれた分、ほかの主人公を当てはめていくうちにダイナミズムが失われたことから、本作においては新たな世界が構築された[1]。時代イメージは古代ゲルマン(具体的にはフランク王国)や中世ヨーロッパの初期と中期を混ぜ合わせたような感じだが、中世の建築物は見栄えがしないことから、建築物に限っては近世ヨーロッパを参考にしている[1]。
『4』までの作品がキリスト教をモデルとした一神教の聖十字教が存在していたのに対し、本作では多神教の世界として描かれた[1]。前述のサキュバスをはじめ、悪魔や魔術師が当たり前のようにいる世界であり、うち後者は国家公認の存在として描かれている[1]。
あらすじ
[編集]レガリア王国の第三王子である主人公・リーンは、奴隷デーデから生まれたため、王位継承権を得られず、周囲から期待されていなかった[1]。20歳になった彼は、ボロンド伯として辺境の地・ボロンド伯領をおさめることになった[1]。その道中、彼は女魔術師と出会い、彼女が失ったロバの代わりに自分の馬を差し出したところ、お礼として「魔法のランプ」を譲り受け、寂しくなった時に使うようにと言われた[1]。
このランプは踊り子として名高い少数部族・サキュバス族を呼び出すツールであり、早速彼はサキュバス族の娘・ベルベルを呼び出してしまう[1]。
登場人物
[編集]- リーン
- 本作の主人公。
- レガリア王アズラルド1世の子であるが、母であるデーデが奴隷だったため、王位継承権を得ていない[1]。剣術は不得意であり、子どものころから幼馴染のソニアには勝てなかった[1]。一方、走ることと水泳と絵は得意[1]。
- 異母兄たちにからかわれても言い返すほど気が強い。心優しく気前は良い[1]。また、感情的になりかけても、周囲の忠言を聞き入れる度量がある[1]。
- ベルベル
- サバト山に住んでいるサキュバス族の1人で、飛行能力を活かした踊りを得意とする[1]。
- ソニア
- リーンの幼なじみである近衛兵で、デーデとも面識があった[1]。剣技を得意としており、剣の弱いリーンをあまり尊敬しておらず、将来の国王または恋愛対象ともみなしていなかった[1]。ザマスの口添えでガリキア伯領の首都キュラスの城代を務めことになった[1]。出世する過程で勢力争いに巻き込まれ思い悩む[1]。
- ザマス
- アズラルド1世の正妻で、デーデには意地悪をしてきた[1]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 『3』の主人公・ユリナスは低位の神格である。また、「『4』の主人公アストルは支配層ですらない修道士である。