コンテンツにスキップ

岡田勉 (キュレーター)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

岡田 勉(おかだ つとむ、1963年 -)は、日本のキュレーター神奈川県横浜市出身。

人物・来歴

[編集]

1963年横浜生まれ。1988年武蔵野美術大学修了。1988年(株)ワコールアートセンター入社。同社が運営する複合文化施設「スパイラル」のシニアキュレーター兼アートプロデュースチーフマネージャー。

スパイラルで行う現代美術展の企画、他の企業、施設、自治体のための展覧会企画、アートプロジェクトのプロデュースのほか、外部施設、企業、公共団体のための企画展、パブリックアートのプロデュースなどを手掛ける。

2009年からは横浜市象の鼻テラスアートディレクターを務め[1]葉山有樹作品の展示におけるフィンランド・デザインミュージアムへの巡回など、海外へも活動を展開。

若手アーティストの発掘・育成・支援活動に尽力するほか、コンテンポラリーアートの理解促進に向け、アーティストのプロデュース、展覧会のキュレーションを担う人材育成の活動も行っている[2]

主な実績 スパイラルでの活動

[編集]
  • 「KODAMA」展、関口敦仁、仁科茂2人展 1988年
  • 「take art collection」1988〜2005年
  • 「国際公募展:ジャパン・アート・スカラシップ」プロデュース 1991〜1999年
  • 「ph」ダムタイプ 1992年
  • 「オノヨーコ」展 1993年
  • 「人間の条件」展、芦屋市美術博物館(兵庫県)巡回 1994年
  • 「ジャン=リュック・ヴィルムート」展 1997年
  • 「ランデヴープロジェクト」2000年〜
  • スパイラルの公募展「SICF」審査員 2000〜2016年
  • 「BLUE HORIZON」展、フィンランドセンター共催 2003年
  • 「Art Life」展 2003年
  • 「L/B スイス現代美術展」プロデュース 2006年
  • 「ベアリングアート展:主催NSK」プロデュース、2006年、2016年(2016年から「フューチャーフォーラム:主催NSK」プロデュース)
  • 「葉山有樹」展プロデュース(デザインミュージアム ヘルシンキ巡回)2007年
  • 「artek & marimekko Be Honest!」展、フィンランドセンター共催 2008年
  • 「サンテリ・トゥオリ 命のすみか」展 2009年
  • 「KAITEKIのかたち展:主催 地球快適化インスティテュート」プロデュース 2011年
  • 「アートのちから」展、東日本大震災復興支援事業 2011年
  • 「石本藤雄展」プロデュース(愛媛県美術館、細見美術館、スパイラル巡回)2010、2012、2018年
  • 「ハンス・ウェグナーの椅子」展 2013年
  • 「日々是好日 EVERY DAY IS GOOD DAY」展 2018年
  • 「マリタ・リウリア GOLDEN AGE」展 2019年
  • 「エスパス」展 2019年
  • 「曽谷朝絵」展プロデュース 2022年 ほか

主な実績 館外での活動

[編集]
  • 「小海リゾートRE-EX」三梨伸、片山雅史、ほか(長野県南佐久市)1989年
  • 「MM21ストリートギャラリー:タナカノリユキ、福田美蘭、ロコサトシほか」(横浜市)1990年
  • 「シーズ城ヶ崎」水上嘉久、三梨伸(静岡県伊東市)1990年
  • 「シーズ益子」三梨伸(栃木県益子町)1991年
  • 「プリビレッジゴルフクラブ」西川勝人(千葉県成田市)1991年
  • 「キリンビール 基盤技術研究所」パブリックアート:吉川陽一郎(横浜市)1992年
  • 「アーカス構想パイロット事業アーカスプロジェクト」ディレクター(茨城県守谷市)1991年〜2000年
  • 「富山国際会議場シンボルモニュメント納入 西野康造:槙文彦設計」(富山市)1998年
  • 「ウォータードームプロジェクト」(東京、横浜、大阪、茨城、福岡、愛知、北海道、ほか)1999年〜
  • 「愛・地球博」の公式アートプログラム事業キュレーター、中部県館ウォータードームプロデュース、愛地球広場大型エキスポビジョン映像コンテンツプロデュース、クリエイティブジャパンプロデュース(愛知県)2005年
  • 「特別養護老人ホーム グリーンライフ アートプロジェクト」プロデュース(横浜市)2007年
  • 「象の鼻テラス」アートディレクター(横浜市)2009年〜
  • 三井不動産「柏の葉キャンパスシティプロジェクト」パブリックアートプロデュース(千葉県柏市)2011年
  • ポートジャーニプロジェクト横浜ディレクター(横浜市)2011年
  • 「4WTC(グランドゼロ)パブリックアート納入 西野康造:槙文彦設計」(ニューヨーク)2013年
  • 「道後オンセナート2014」キュレーター(愛媛県松山市)2014年
  • 「太田市北口文化交流施設(太田市立美術館・図書館)」運営企画実施計画、アートディレクション(群馬県太田市)2014年〜2017年
  • 「MUSTAKIVI」企画プロデュース(愛媛県松山市)2017年
  • 「道後温泉茶玻璃 石本藤雄ルーム」プロデュース(愛媛県松山市)2017年
  • 「三人展Forward Stroke −明日への眼差し−葉山有樹展 佐賀県立美術館」プロデュース(佐賀市)2018年
  • 「MAJA HOTEL KYOTO」、「Café AALTO Kyoto」プロデュース(京都市)2019年
  • 「みんなの道後温泉活性化プロジェクト」プロデュース(愛媛県松山市)2021年〜
  • 「葉山有樹展 虹の彼方に」(飯高檀林跡、千葉県匝瑳市)2022年 ほか

主な実績 委員、講師、ほか

[編集]
  • パウル・クレー財団国際推薦委員(スイス)2005年〜2008年
  • 東北芸術工科大学ゲスト講師(山形県)2006年
  • 東京農業大学非常勤講師(神奈川県厚木市)2007年
  • ヘルシンキ・アーツ・アンド・アカデミー特別講義(ヘルシンキ)2007年
  • 「ちよだアートスクェア(3331)」事業評価委員(千代田区)2009年〜
  • 「21世紀塾講師 金沢21世紀美術館(金沢市)2010年、2011年
  • 「横浜ランデヴープロジェクト」実行委員会委員長(横浜市)2010年〜2016年
  • 『スマートイルミネーション横浜」アートディレクター(横浜市)2011年〜
  • 「新宿クリエーターズフェスタ:学生コンペ」審査員(新宿区)2012年〜2015年
  • 「横浜アートコンペテション」審査員(横浜市)2014年
  • 国際会議「EARS」講師(ヘルシンキ)2014年
  • 「横浜パラトリエンナーレ」実行委員会事務局長(横浜市)2017年〜
  • 武蔵野美術大学非常勤講師(東京都国分寺市)2017年〜
  • 「横浜ロータリークラブ」講師(横浜市)2017年
  • 「クール愛媛戦略事業」ディレクション(愛媛県松山市)2017年〜
  • 「長野県白馬村図書館等複合施設有識者会議委員」(長野県白馬村)2018年〜
  • 「COPIC AWARD 2019」審査員 2019年
  • 「高知県須崎市複合施設有識者会議委員」(高知県須崎市)2019年
  • 「横浜市会郊外部再生・活性化特別委員会参考人」横浜市議会講義(横浜市)2021年 ほか

執筆

[編集]
  • 「西野康造展カタログ」(スパイラル)1995年
  • 「ジャン=リュック・ヴィルムート展カタログ」(スパイラル)2004年
  • 「56Ktv インターネットテレビ企画、exonemo「ZZZZZZZZapp」(スイス)2004年
  • 愛・地球博アートプログラム事業「幸福のかたち」新風舎 2005年共著
  • 「泉信也の万物万有博覧会」中日新聞 2005年共著
  • 「テア・マキパー:Survive!」KB出版(ベルリン)2006年共著
  • 「葉山有樹作品集」風濤社 2006年共著
  • 「石本藤雄の布と陶」PIE BOOKS 2012年共著
  • 「日々是好日 EVERY DAY IS GOOD DAY展カタログ」(スパイラル)2018年共著
  • 「mutability葉山有樹展カタログ」(佐賀県立美術館)2018年共著
  • 「エスパス」展カタログ 2019年
  • 「2021年6月号 新都市:まちづくり月間」2021年
  • 「曽谷朝絵展カタログ」2022年

寄稿、インタビューなど

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 象の鼻テラス (2009年6月). “ABOUT ZOU-NO-HANA”. 2013年12月6日閲覧。
  2. ^ 公益財団法人東京都歴史文化財団 (2008年12月11日). “Tokyo Art Navigation”. 2011年7月18日閲覧。[リンク切れ]

外部リンク

[編集]