寺井重房

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

寺井 重房(てらい しげふさ、生没年不詳) とは、江戸時代浮世絵師

来歴[編集]

画風から西川祐信の門人といわれるが、狩野派の画法も学んだことが『画本拾葉』からうかがえるという。大坂の人で安堂町五丁目に住む。『浮世絵師伝』は「雪蕉斎と号す、画名重房の外に尚選とも云ひ、後に尚房と改む」と記す。作画期は寛延から天明の頃にかけてで、版本の挿絵を手がけている。

作品[編集]

  • 『絵本浜真砂』三巻3冊 田中其風作 寛延2年(1749年)刊行
  • 『絵本千賀浦』三冊 寛延3年(1750年)刊行
  • 『絵本淡粧源氏物語』三巻3冊 宝暦元年(1751年)刊行
  • 『絵本勇名草』(えほんいさなぐさ)二巻2冊 宝暦11年(1761年)刊行
  • 『画本国見山』三冊 宝暦7年(1757年)刊行
  • 『絵本大和草』 安永元年(1772年)刊行
  • 『画本拾葉』三冊 天明4年(1784年)刊行

参考文献[編集]