娘か可愛い女房が一人

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ダヴィド・リャオ(バリトン)、ミラ・グオ(ピアノ)

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ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ(バリトン)、フェレンツ・フリッチャイ(指揮)、1953年録音

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娘か可愛い女房が一人」(ドイツ語Ein Mädchen oder Weibchen wünscht Papageno sich)は、モーツァルトジングシュピール魔笛』第2幕でパパゲーノバリトン)が歌うアリア。作詞は1791年の初演時にパパゲーノを歌ったエマヌエル・シカネーダー。第1幕に登場する最初のアリア「私は鳥刺し」に続き、『魔笛』でのパパゲーノの2番目のアリアである。調性はヘ長調。3部構成で、各部の速度指定はアンダンテ-アレグロとなっている[1]

内容[編集]

「嫁が欲しい」というパパゲーノの願望を吐露した歌詞となっている。

歌詞[編集]

ドイツ語原文[2]
日本語訳

Ein Mädchen oder Weibchen
wünscht Papageno sich!
O so ein sanftes Täubchen
wär' Seligkeit für mich!

Dann schmeckte mir Trinken und Essen,
dann könnt' ich mit Fürsten mich messen,
des Lebens als Weiser mich freu'n,
und wie im Elysium sein!

Ein Mädchen....

Ach, kann ich denn keiner von allen
den reizenden Mädchen gefallen?
Helf' eine mir nur aus der Not,
sonst gräm' ich mich wahrlich zu Tod.

Ein Mädchen....

Wird keine mir Liebe gewähren,
so muß mich die Flamme verzehren,
doch küßt mich ein weiblicher Mund –
so bin ich schon wieder gesund.

娘か可愛い女房が一人、
パパゲーノは欲しいな。
ああ、優しい小鳩ちゃんがいたら
幸せなんだけどなぁ。

そしたら、飲むものも食べるものも美味しくなり、
気分はもう貴族そのもの。
賢者よろしく人生を楽しんで、
天にも昇った気分になれるのになぁ。

娘か可愛い女房が…

ああ、世の美女の誰も
私を気に入ってくれなかったら?
ただの同情でもいい。
でないと、本当に死ぬほど悲しくなってしまう。

娘か可愛い女房が…

誰からも愛されないなら、
火で焼かれるほどにやつれてしまう。
でも、ちょこっと口づけでもしてくれれば、
すぐにもう元気いっぱいだ。

脚注[編集]

  1. ^ 海老澤敏『魔笛』、音楽之友社(モーツァルトII. 作曲家別名曲解説珍蔵版 14)、(中国語訳)訳:林勝儀、 2000年12月20日、美樂出版社、ISBN 957-8442-50-5, p.415.
  2. ^ Johann Emanuel Schikaneder: Wolfgang Amadeus Mozart. Die Zauberflöte: Libretto. Contumax GmbH & Co. KG. 2016. ISBN 978-3-8430-4083-9, pp.54-56.

参考文献[編集]

  • 海老澤敏『魔笛』、音楽之友社(モーツァルトII. 作曲家別名曲解説珍蔵版 14)、(中国語訳)訳:林勝儀、 2000年12月20日、美樂出版社、ISBN 957-8442-50-5. (中国語)
  • Johann Emanuel Schikaneder: Wolfgang Amadeus Mozart. Die Zauberflöte: Libretto. Contumax GmbH & Co. KG. 2016. ISBN 978-3-8430-4083-9. (ドイツ語)