太田渉子

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太田 渉子
名前
カタカナ オオタ ショウコ
ラテン文字 Shoko Ota
基本情報
国籍 日本の旗 日本
種目 クロスカントリースキーバイアスロン
所属 日立ソリューションズ
生年月日 (1989-07-27) 1989年7月27日(34歳)
生誕地 山形県尾花沢市
獲得メダル
日本の旗 日本
パラリンピック(バイアスロン
2006 トリノ 12.5km 立位
パラリンピック(クロスカントリースキー
2010 バンクーバー 12.5km 立位
世界選手権(バイアスロン)
2009 3.6kmパシュート 立位
2009 12.5km個人 立位
ワールドカップ(バイアスロン)
2007 総合成績
2008-09 総合成績
2012-13 総合成績
ワールドカップ(クロスカントリースキー)
2008 総合成績
2011-12 総合成績

太田 渉子(おおた しょうこ、1989年7月27日 - )は、日本の元障害者スキー選手、パラテコンドー選手。ソフトバンク所属。スキー選手としては、日立ソリューションズ「チームAURORA(アウローラ)」スキー部に所属した。山形県尾花沢市出身。

来歴[編集]

1989年に先天性左手全指欠損という障害を持って生まれる。小学校3年で地元スポーツ少年団に入り、スキーを始める[1][2]。中学生時の2003年日本障害者スキー連盟の強化指定選手になり、2004年よりW杯カナダ大会よりクロスカントリーバイアスロンのワールドカップに参戦。

2005年のアメリカ世界選手権ではリレーで銅メダルを獲得、同年のW杯イタリア大会でも3位入賞。2006年2月、トリノパラリンピックに日本選手団史上最年少で出場し、バイアスロン12.5km立位で銅メダルを獲得。その後2006年9月より山形県立北村山高等学校を休学し、スキーと語学取得のためフィンランドのソトカモ高校に留学した。

2007年シーズン、W杯フィンランド大会のバイアスロン12.5km立位で初優勝。同シーズンはバイアスロンでシーズン総合優勝を達成した。

2008年シーズン、W杯フィンランド大会のクロスカントリースキー・クラシカルのスプリントで優勝。ノルウェー大会ではクラシカルのショート、スプリントともに優勝。同シーズンのクロスカントリー総合2位。

2009-10シーズンはW杯フランス大会バイアスロンロングで2位。2度目の出場となった2010年バンクーバーパラリンピックではクロスカントリースキー・クラシカルのスプリントで銀メダルを獲得した。その後、フィンランド留学を終えて北村山高校に復学し、卒業[3]6月16日日立システムに入社。

2011-12シーズンはW杯のバイアスロンで7度、クロスカントリースキーで6度の表彰台を獲得し、クロスカントリースキーシーズン総合で2位に入った。

2012-13シーズンはバイアスロンでアメリカ大会ショートの優勝を含む4度の表彰台、クロスカントリースキーでは3度の表彰台を獲得。バイアスロンでシーズン総合3位に入った。

2013-2014シーズンはワールドカップ第1戦カナダ大会でクロスカントリースキー ミドル クラシカル 5kmとスプリント クラシカル 1.25kmで2位。そして2014年ソチパラリンピックに出場。日本代表の旗手も務めた。

2014年4月16日に山形県庁でスキー競技からの引退を表明。

2015年、パラテコンドーに趣味として取り組み始める。しかし、社会的な認知度の低さから、選手として活躍することで認知度を高めようと決心し、2018年1月開催の第1回全日本テコンドー選手権大会から出場[4]。2016年と2018年のアジア選手権で銅メダルを獲得し、2019年の世界選手権でも銅メダルを獲得した[5]

2019年10月にソフトバンクに転職[5]

脚註[編集]

  1. ^ “[目指せTokyo](3)パラテコンドー 太田渉子選手30(連載)=山形”. 読売新聞: p. 25(山形). (2000年1月7日) 
  2. ^ “冬メダリスト太田渉子、東京はテコンドーでメダルを”. 日刊スポーツ. (2019年2月28日). https://www.nikkansports.com/sports/news/201902280000365.html 2020年9月3日閲覧。 
  3. ^ 「マスコミ慣れました」パラリンピック銀・太田が卒業式朝日新聞2010年3月29日
  4. ^ 宮崎恵理 (2019年6月12日). “第32回 太田渉子(テコンドー)「180度の転身」”. NHK. 2020年3月27日閲覧。
  5. ^ a b “冬メダリスト太田渉子、東京はテコンドーでメダルを”. 日刊スポーツ. (2019年2月28日). https://www.nikkansports.com/sports/news/201902280000365.html 2020年3月27日閲覧。 

外部リンク[編集]