大光寺の怪異

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速水春暁斎画『絵本小夜時雨』巻四より「大光寺の怪異」

大光寺の怪異(だいこうじのかいい)は、大光寺という寺に現われた怪異である。

概要[編集]

大光寺は守口(現・大阪府守口市)にあり、ある公家の祈祷所であった。田竜光雄という武士が、大光寺に宿泊した。夜中に田竜が蚊帳を吊って寝ていた所、その蚊帳をするすると持ち上げ、僧の姿をした何者かがぬっと顔を覗き込んでくるが、これはいくら切っても突いても効果がなかった。翌朝、寺の僧に話すと、僧は祈祷などをしても全く効果がなかったと答えたという[1]

脚注[編集]

  1. ^ 水木しげる『水木しげるの妖怪文庫』 3巻、河出書房新社河出文庫〉、1984年、32頁。ISBN 978-4-309-47057-3 

関連項目[編集]