変人類学研究所

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変人類学研究所とは、誰もが保持する生得的で個別の潜在能力・創造力を維持し、伸ばすための方法を模索するための実践型の研究機関。「<偏差値>から<変差値>へ」を主要なテーマとし、幼少期に最も高いと想定される、常識にとらわれない豊かな発想を基盤とした思考力・行動力(=変差値)が維持・拡張されていくメカニズムを解明し、具体的な教育プログラムとして構築していくことを目的としている。国立大学法人東京学芸大学株式会社FIREBUGによる共同研究を基盤とし、事務局はNPO法人東京学芸大こども未来研究所内に置かれている。

沿革[編集]

2017年:国立大学法人東京学芸大学と株式会社FIREBUGの共同研究の開始[1]

2018年:NPO法人東京学芸大こども未来研究内に事務局を設置

2019年:株式会社Mistletoeと東京学芸大学による産官学連携の次世代教育プロジェクトexplaygroundのラボの一つとしても活動開始

活動理念[編集]

公式ウェブサイトによると、研究所の提唱する「変人類学」とは;

「変な人類学(変・人類学)であり、変人のあり方を解明する学術的営為(変人類・学)でもあります。前者では、「変」という語に集約されてきたような異常性やマージナリティ(境界性)、マイノリティの持つ特異な視点が、社会・文化空間においてどのように扱われてきたのかを研究します。またその包摂と排除の力学がどのような文脈において発動するのかを研究することにより、インクルーシブ教育(包容する教育)に向けた基礎研究を促進します。後者は周縁化されたこども達の独自の能力の源泉や、その維持力・拡張力のメカニズムを明らかにし、急激に変動する現代社会に適合的な、次世代のクリエイティブ教育(=「変人教育」)の構築を目指します。」[2]とある。

研究方法[編集]

研究方法は、大きく3つに分けられる。

変人教育のための理論的構築[編集]

「変人」を生み出す内的要因(変人気質と変差値の維持)と外的要因(排除と包摂のメカニズム)の相互作用を解明すべく、過去に存在した多様な事例分析、および表象文化(文学、メディア、サブカルチャーなど)を史資料としたテクスト分析を行う。また、上記のデータを分析するにあたり、社会における排除構造(異質性、他者性、逸脱、狂気など)や他者受容(包摂、承認、共生、公共圏など)に関連する(人類学、社会学、哲学、心理学等による)理論の精錬を行い、変人教育の構築のための基礎的な思考の枠組みを構築することを目指す。

ライフヒストリー研究[編集]

「変人」とラベリングされてきた、もしくは自認してきた人々(Homo Hendes)の多様なライフストーリーを収集・分析することで、自己認識と他者認識の相克、違和感への対応、メタ認知の獲得、創造性の発露などの契機に着目しつつ、帰納的な「変人」研究を目指します。また、変人気質の維持・拡張のための具体的な環境づくりや方法論の構築を目指す。

フィールドワーク手法の導入[編集]

「変人」がいかに生み出されるのか、「変人」がどのように包摂・排除されるのかを、具体的な教育現場や社会空間における参与観察を通して明らかにし、包摂性・創造性を伸ばす教育プログラムを構築するための基礎的なデータを収集し分析する。

活動履歴[編集]

2017年[編集]

2月24日 変人類学研究所の開所(共同研究開始)プレスリリース[3]

4月25日 MXテレビ ラッピー×ブラッピー番組内で変人類学研究所特集

6月6日 AMニッポン放送「土屋礼央 レオなるど」所長出演:変人類学研究所特集

6月18日 FENICSサロン「世界を変える教育 ~フィールド教育・アート教育・変人教育~」企画

7月13日 Japan FM「simple style -オヒルノオト-」:所長がゲスト出演

11月7日 AMニッポン放送「土屋礼央 レオなるど」所長出演:「ここが変だよインド人」[4]

11月26日 第6回教育こうdeナイト!!〜変人類学特集@はじまりの美術館(猪苗代)

2018年[編集]

1月4日 AMニッポン放送「土屋礼央 レオなるど」所長出演:「2018年、注目の“変人”」[5]

1月27日 VIVITAおとなフェス@T-SITE柏の葉

2月19日 博報堂広報誌『広告』vol.409に変人研対談企画:「大人たちよ、常識の境界線を目指せ!正しい変人道のススメ」[6]

2月21日 渋谷ラジオ「出会いの渋谷−科学のスクランブル交差点:テーマ変人」に出演

3月2日 第7回超異分野学会@TEPIA先端技術館「変人を科学する!」

5月7日 第1回 教育のねっこづくりRoots(変人研勉強会):「イヴァン・イリイチ特集」

5月26日 FENICSサロン「野(フィールド)と遊びと教育」研究所企画

6月4日 第2回 教育のねっこづくりRoots(変人研勉強会):『革命のファンファーレ』を読む

7月2日 第3回 教育のねっこづくりRoots(変人研勉強会):「ジグムント・バウマン特集」

6月16日 月刊『VERY』2018年7月号:“プリキュアはいないってほんとうですか?”現実とファンタジーとが交差する世界(所長、副所長対談)

6月16日 『教育応援』vol.36、リバネス出版:変差値の未来(超異分野学会報告)

6月30日 「キャリアディスカバリーフォーラム2018」@科学未来館:変人類学ワークショップ開催(矛盾→想像/創造が生まれるワークショップとして常識に囚われない発想を起こさせ、未来の仕事を想像/創造)

8月16,17日 「わいがやひろば:親子のためのものづくりワークショップ」@FUJITSU Knowledge Integration Base PLY

11月13日、12月11日、1月8日、2月12日、3月12日、3月23日 「変人類学講座」(全6回)0期生

12月6日 『CREDUON』12月号「非認知能力と次世代教育のあり方」所長の連載開始[7]

3月23日 変人類学講座「こども変人フェス」開催(並行して変人類学講演会)

2019年[編集]

1月12日 「アジア周遊、音探し。〜作曲家 宮内康乃が捉えた東南アジア、音楽継承のミライ〜」変人研による開催

1月22日 第1回「変差値を考える。〜変人は数値化できるか?」勉強会開催

2月11日 第2回「変差値を考える。〜変人は数値化できるか?」勉強会開催

3月9日 第3回「変差値を考える。〜変人は数値化できるか?」勉強会開催

3月17日 東京学芸大学 Explayground プレイベント「遊ぶ・学ぶ・交わる」:変人類学研究所の取組紹介

3月30日 変人類学理論部会勉強会「ジャズとグラフィティ」@東大本郷キャンパス

6月7日 月刊『VERY』2019年7月号 特集「もし、子どもが「学校に行きたくない」と言ったら……?」所長のコメント掲載

6月9日 FENICSサロン「達人・変人と深める<川>:水流ランナー、人類学、フォトグラファー」企画

7月6日 Atlya NEWAGE Cafe アトリアニューエイジカフェVol.3「多様性×コミュニティ」変人研講演会[8]

12月7日 『CREDUON』12月号「フィールドワーク教育の可能性」所長の連載開始[9]

脚注[編集]

  1. ^ 東京学芸大学が「偏差値」以外の新しい教育評価軸=「変差値」を研究する『変人類学研究所』を設立”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2020年6月12日閲覧。
  2. ^ 変人類学研究所”. 2020年6月12日閲覧。
  3. ^ 偏差値ではなく「変差値」研究、学芸大「変人類学研究所」設立” (日本語). リセマム. 2020年6月12日閲覧。
  4. ^ 変人を研究する学者・小西准教授の教える『ここが変だよインド人』”. grape [グレイプ]. 2020年6月12日閲覧。
  5. ^ 変人類学者・小西公大が選ぶ 2018年、注目の“変人” (ニッポン放送 NEWS)”. LINE NEWS. 2020年6月12日閲覧。
  6. ^ 広告 2018年2月号 博報堂 本/雑誌” (日本語). CD DVD グッズ 本 通販 オンラインショップ Neowing. 2020年6月12日閲覧。
  7. ^ CREDUON - SWITCH ON CREATIVE MIND FOR EDUCATORS”. 2020年6月12日閲覧。
  8. ^ Atlya 100人100色Atlya×多様性(変人類学研究)-Report”. atlya-co.com. 2020年6月12日閲覧。
  9. ^ CREDUON - SWITCH ON CREATIVE MIND FOR EDUCATORS”. 2020年6月12日閲覧。