地中水

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地中水(ちちゅうすい、英語: subsurface water)とは、地表面より下部に存在する水のことである[1]。地中水は、地下水面より上部に存在する土壌水と、地下水面より下部に存在する地下水から構成される[2]

かつては、土壌水と地下水を不飽和帯と飽和帯で区分していたことがあったが、毛管水縁英語版および飽和毛管水帯の存在により、不飽和帯と飽和帯の境界は地下水面とは必ずしも一致しない[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b 田中 1998, p. 3.
  2. ^ 嶋田 2017, p. 168.

参考文献[編集]

  • 嶋田純 著「地下水,湧水,土壌水,地中水」、小池一之・山下脩二・岩田修二漆原和子小泉武栄・田瀬則雄・松倉公憲・松本淳・山川修治 編『自然地理学事典』朝倉書店、2017年、168-169頁。ISBN 978-4-254-16353-7 
  • 田中正「地中水に関する研究の動向と流域水循環システム(I)」『水利科学』第42巻第1号、1998年、1-34頁、doi:10.20820/suirikagaku.42.1_1