和獨對訳字林
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和獨對訳字林(和独対訳字林、わどくたいやくじりん)は、1877年(明治10年)10月19日に出版された、日本で最初の和独辞書である[1]。
ルドルフ・レーマンを校定者とし、編者は齊田訥於、那波大吉、國司平六の3名である[1]。勝海舟が跋を寄せている。
後に東京女子高等師範学校の学長となる中村正直による序文には、日比谷健次郎と加藤翠渓が一切の費用を負担したとある。
1859年(安政6年)に来日したアメリカ長老教会の宣教師ジェームス・カーティス・ヘボン(James Curtis Hepburn)が1867年(慶応3年)に出版し、1872年(明治5年)に増補出版された『和英語林集成』を、忠実にドイツ語に訳した書である[1]。ヘボンの辞書編纂事業に連なる出版物である。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 橋本郁雄「ドイツ語の辞書の歴史」『日本の辞書の歩み』辞典協会 編/発行、1996年4月10日。
- 「日本初の和独辞書とヘボン辞書」 - 明治学院大学『和英語林集成』デジタルアーカイブス(2006年)