写真家ユニット527

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写真家ユニット527(しゃしんかゆにっとごーにーなな)は、写真家谷口雅彦菊地美紀村瀬太加夫の3人が、同じ5月27日の誕生日だったことから、結成と同時に名付けられた、かつて存在した写真家ユニット。

活動は1994年から1998年まで。

2013年、八戸在住の写真家高田幸枝と谷口が、前メンバーの菊地、村瀬に快諾をもらい、第二期527として、「ユニット#527」を結成。高田も5月27日生まれ。

来歴[編集]

1993年 東京目黒にあった土方巽記念アスベスト館で行われていた、からだの学校(校長・舞踏家大野一雄、教頭・写真家細江英公)・写真教室CORPUS5期生の佐々木六介細渕太麻紀菊地美紀笠井爾示西岡浩記大井慶子、が、写真集団CUM-ADMIX(カムアドミックス)を結成。同期に、鷹野隆大がいる。

同年、CUM-ADMIXの写真展『INVOKE』展(東京・六本木 BERキャラメル)を開催。参加メンバーは、佐々木六介、細淵太麻紀、菊地美紀、笠井爾示、西岡浩記、大井慶子に第2期修了生でCORPUS助手の谷口雅彦が加わる。

1994年2月、谷口と菊地が六本木のBARキャラメル(土方巽アスベスト館が経営)で、カムアドの笠井爾示の予備校時代の親友、村瀬太加夫と出会う。3人が同じ誕生日だと判明する。キャラメルのマスターOさんが、「それなら5月27日にキャラメルで誕生日をしたらどう?」と提案され、「それなら写真展をやろう」ということになり自然発生的に「527」を結成。

3月 写真家荒木経惟との写真展開催の為、来日していたアメリカ人写真家ナン・ゴールディンにホームパーティで3人で写真を撮ってもらう。

1994年

5月23日から6月3日 写真展『NUDE#527』(東京・BER六本木キャラメル)を開催。

1995年

5月22日から28日 写真展『SYINCHRO527』(東京・BER六本木キャラメル)

5月24日から6月2日 『SYINCHRO527』(東京・四谷プレイスM) 搬出舞踏(舞踏家川本裕子)

1996年

写真展『コピーでLet's527』(東京・六本木 BERキャラメル)

7月5日から8月5日 写真展『サロン・ド・527』(東京・神宮前 東京サロン ギャラリー共存)

写真展『Morphe"96 KISS DE 527』(東京・南青山 BER KISS)

写真展『Morphe"96 あかしやで527』(東京・南青山 札幌ラーメン あかしや)

1997年 写真展『ウェルカム527』(東京・恵比寿 スタジオエビスフォトギャラリー)

写真展『写真タワー』展(北海道東川町 文化ギャラリーほか) 527(谷口雅彦、菊地美紀、村瀬太加夫)+写真新世紀(熊谷聖司安彦裕介野口里佳)+CORPUS(青木美砂 6期生)

1998年

佐々木六介菊地美紀谷口雅彦西岡浩記で、 写真展『CUM-ADMIX』展(東京・恵比寿 スタジオエビスギャラリー)を開催。

527解散。ほどなくして、菊地が、東京を離れ、ふるさと宮城県に戻る。東日本大震災で被災後、奈良市に移住。村瀬は、家業の高島易断所総本部、東京神栄館を継ぎ、高島万鳳(たかしままんほう)として活動している。

2013年

青森県八戸市在住の写真家 本田(高田)幸枝と谷口が再会、ユニット#527(第二期)を結成。 写真展『日常の断片とハレ』展を開催。

2014年から2015年

谷口と本田(高田)、谷口のアシスタント2人、ライター1人の4人で『マガジン527』を発行。3号まで。

2018年

【八戸完全写真家計画】をスタートする。 写真家で東京藝術大学教授の佐藤時啓氏が加入、ユニット【八戸完全写真家計画】ととなる。