傾国の美女

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傾国の美女(けいこくのびじょ)とは、元首が寵愛にかまけて政治を疎かにしたため、その国家が崩壊に至った女性をいう。傾城傾国(けいせいけいこく)の故事成語で知られる。なお、慣例で傾城は「けいじょう」ではなく、「けいせい」と読む。

概要[編集]

出典は前漢李延年による。

北方有佳人
絶世而獨立
一顧傾人城
再顧傾人國
寧不知傾城與傾國
佳人難再得

(北方に佳人有り 絶世に而て獨り立つ 一たび顧みれば人の城を傾け 再び顧みれば人の國を傾く 寧ぞ傾城と傾國を知らずや 佳人を再び得るは難し)

また、白居易長恨歌もよく知られている。

最初に傾国の美女と呼ばれた女性は李夫人だったが、実には国の崩壊とは関係のない人物だった。

傾国の美女とされる人物[編集]

中国
日本

参考文献[編集]

  • アジア編--血で血を洗った傾国の美女たち (特集 世界を動かした女傑たち) -- (第1部 史上最高の烈女・毒婦は誰か) 雑喉 潤 『現代』 40(7), 208-217, 2006年7月
  • 中国の散歩道(4)古代の傾国の美女たち 今村 遼平 『測量』 51(12), 40-43, 2001年12月
  • 格言人物史(その15)傾国の美女: 磯森 住男 『陸戦研究』 45(529), 111-114, 1997年10月

外部リンク[編集]