ヴォルテラ作用素

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数学関数解析学および作用素論の分野におけるヴォルテラ作用素(ヴォルテラさようそ、: Volterra operator)とは、ヴィト・ヴォルテラの名にちなむ、不定積分としての作用素のことを言う。区間 (0,1) 上の複素数値自乗可積分函数の空間 L2(0,1) の上の有界線型作用素と見なされるもので、ヴォルテラ積分方程式と関係している。

定義[編集]

ヴォルテラ作用素は、例えば関数 f(s) ∈ L2(0,1) と値 t ∈ (0,1) に対して、

のように定義される。

性質[編集]

である。

参考文献[編集]