ヴァレリー・ハリロフ

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ヴァレリー・ハリロフ
Валерий Халилов
生誕 1952年1月30日
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦テルメズ
死没 2016年12月25日 (63歳没)
所属組織 ロシア連邦軍
最終階級 陸軍中将
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ヴァレリー・ミハイロヴィチ・ハリロフロシア語: Валерий Михайлович Халилов, ラテン文字転写: Valery Mikhailovich Khalilov1952年1月30日 - 2016年12月25日)は、ロシア連邦の軍人、音楽家。ソビエト連邦ウズベク共和国テルメズ出身。最終階級は陸軍中将。音楽総監督を務めるロシア軍アレクサンドロフ・アンサンブルメンバーらともに搭乗したジェット旅客機Tu-154ロシアのソチからシリアに向かう途中黒海に墜落する事故で死亡。

経歴[編集]

モスクワ軍楽学校卒業後、モスクワ音楽院の指揮学部に在学。ソ連防空軍付属プーシキン記念高等学校に指揮者として就任。1980年にレニングラード軍管区軍楽コンクールに優勝。その後、当時のモスクワ軍管区軍楽隊長ニコライ・ミハイロフ少将の知遇を得て、1984年同軍楽隊の副隊長に就任。2002年に同軍楽隊長に昇進した。2002年から2016年まで毎年5月9日にロシアの赤の広場で開催される対独戦勝記念軍事パレードの総指揮者を務め、2005年の60周年記念行事では、当時の小泉純一郎首相もパレードを観閲している。

2016年4月、ロシア軍アレクサンドロフ・アンサンブルの芸術監督に任命された[1]

2016年12月25日アレクサンドロフ・アンサンブルの楽団メンバー82人とともに搭乗したTu-154がソチの空港を離陸直後に黒海に墜落した事故で死亡した。新年歓迎お祝いの一環で、アレクサンドロフ・アンサンブルの指揮者として、シリア駐留ロシア軍のための公演が予定されていた。(2016年ロシア国防省Tu-154墜落事故)

顕彰・称号[編集]

名誉勲章、祖国への軍事貢献勲章(三等)、長期勤続者勲章(一等)等を受賞。称号は、ロシア人民芸術家

主な作曲[編集]

出版譜の曲目一覧[2]とCD「Служу Отечеству[3]の曲目および対独戦勝記念軍事パレードの演奏履歴[4]より。

行進曲[編集]

  • アレクサンドル(Александр
  • 虹(Радуга[5]
  • 赤軍兵士スホフロシア語版Красноармеец, Сухов
  • ミロラドヴィチ将軍Генерал Милорадович[6]
  • 4月25日25-е Апреля
  • 革命の日(День Революции
  • 讃歌(Кант[7]
  • カデットКадет[8]
  • ウーランУлан[9]
  • 青年(Молодежный
  • 見習士官(Юнкер[10]
  • 閲兵場(Плац
  • 号鐘(Рында
  • レフォルトヴォ(Лефортовский
  • 祝勝行進曲(Торжественно-триумфальный марш

その他[編集]

軍隊の階級[編集]

脚注・出典[編集]