ルーブリック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ルーブリック (: rubric) とは、学習到達度を示す評価基準を、観点と尺度からなる表として示したもの。主に、パフォーマンス課題における学習者のパフォーマンスの質を評価するためのツールとして使用される。

ルーブリックを用いると、評価者による評価の偏りを少なくし、明示された評価基準によってより細かな評価をすることができる。パフォーマンス課題のように、リアルな状況で知識・スキルを活用しながら取り組む課題については、パフォーマンスの質を判断する基準が評価者によって異なりやすい。また、できる/できないの二分では高次の能力を適切にとらえることができないので、「どの程度できるか」という段階的な評価によって高次の能力を捉えるべきである。そこで、評価者間で一定の信頼性を確保するために、複数の水準(レベル)を設けた評価基準として、ルーブリックが重要な役割を果たすことになる。

ルーブリックの各水準に対応するアンカー作品(実際の学習者の学びの姿)をセットで用いなければならない。

ルーブリックの構成要素[編集]

ルーブリックは、次の四つの構成要素から成る。

  • 課題 - パフォーマンス課題を定義する。
  • 観点 - パフォーマンス課題を評価する一つ以上の特徴
  • 評価基準 - 特徴を例示する記述
  • 尺度 - 評定段階を表す区分

ルーブリックの種類[編集]

ルーブリックは、用途によって4種類に大別できる[1]

  • 全体的ルーブリック - 課題において達成される学習成果の全体の印象を採点する(観点に分かれていない)。
  • 分析的ルーブリック - 個々の観点に沿って評価基準を記述する。
  • 一般的ルーブリック - 一般的な課題についての評価基準を記述する。
  • 課題ルーブリック - 特定の課題について記述する。

例えば、あるカリキュラムで共通して使われる教育プログラムの「共通ルーブリック」や、ある科目に関する「科目ルーブリック」は、一般的ルーブリックに分類される。

参考文献[編集]

  • Stevens, D. & Levi, Antonia J. (2013). Introduction to Rubrics: An Assessment Tool to Save Grading Time, Convey Effective Feedback, and Promote Student Learning. Sterling, VA: Stylus Publishing. (ダネル・スティーブンス, アントニア・レビ(2014)佐藤浩章・井上敏憲・俣野秀典(訳)『大学教員のためのルーブリック評価入門』玉川大学出版部 ISBN 9784472404771
  • Rhodes, T. (2010). Assessing outcomes and improving achievement: Tips and tools for using rubrics. Washington, DC: Association of American Colleges and Universities. https://www.aacu.org/value-rubrics
  • Rubric - WikiPODia https://sites.google.com/a/podnetwork.org/wikipodia/Home/topics-for-discussion/Rubrics

出典[編集]

  1. ^ The Basics of Rubrics”. Schreyer Institute for Teaching Excellence, Penn State University. 2019年1月6日閲覧。

関連項目[編集]